この発想は無かったなぁ!(｡･о･｡)!
西洋のお料理を頂いていると，果物の巧みな活用にしばしば驚かされます。僕などは果物というとデザートに頂くものという意識が濃厚で，レモンや柚子のような甘味の無いものを別にすると｢料理の味付けに使う｣という発想自体が殆ど無いのですが，西洋料理ではサラダに甘い果物を加えたり肉料理に果物を使った甘いソースを掛けたりということが頻繁に行われています。そうした肉料理のソースの中には｢これはパンに塗るジャムなのではないか｣といった甘味の極めて強いものもあり，そういったものを頂くたびにその美味しさに感心すると同時に｢西洋の人々は果物の活用に本当に巧みだな｣と感心させられてしまいます。
今回，東京新聞への連載を僕が毎月楽しみにしている大和沙織氏の｢茨食健美｣で紹介されている｢柿とベーコンのホットサラダ｣も甘い果物をサラダに加えた，まさに西洋の叡智そのものの結晶といえるお料理でしょう。しかしそこで使われているのは，柿という古くから日本で親しまれてきた果物です。これはまさに｢和魂洋才の産物｣と表現するのが適当ではないかと僕は思ってしまいましたが，その考え方は少々ピント外れでしょうか。そんなことを考えながら，早速詳しい作り方について目を通してみました。
まずサニーレタスを食べ易い大きさにちぎり，柿は皮を剥いて串切りにしたものを更に半分に切って，これらをお皿に盛り付けておくのですね。次にベーコンを１�冑�に切ったら塩・砂糖・オリーブオイルとともにフライパンに入れて中火弱で熱します。レシピには｢お好みでベーコンをこんがりさせる｣とあり，これには是非従うべきでしょう。ベーコンというのはカリッとさせることで信じられないほど美味しくなりますし，また加熱時間を長めにとることでオイルにベーコンの旨味と燻製香とを加えることも可能になります。そうして加熱したベーコンをオイルごと盛り付けておいたサニーレタスと柿に回し掛け，黒胡椒を振って完成です。
これは随分と甘味の強いサラダになりそうですね。僕の中には｢ベーコンとオイルを加熱するときに砂糖を加える｣という発想は無かったし，僕のオリジナルならこのサラダにもオイルとともにビネガーかレモンを掛けて酸味をつけてしまうところですが，大和氏のレシピに従うことで柿の甘味を存分に生かしたサラダになることでしょう。
こちらのサラダ，柿を手に入れたら早速やってみたいところです。また｢果物を料理に使う｣という発想とその具体的な手法についても，併せて身につけたいと思います。今回の｢柿とベーコンのホットサラダ｣に，僕は何やら｢蒙を啓かれた｣という強い思いを感じさせられてしまいました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
＜茨食健美 大和沙織のこだわりレシピ＞柿とベーコンのホットサラダ ビタミンCで疲労回復
https://www.tokyo-np.co.jp/article/279408
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