原作は読んでいないが、まだ続いている。なので映画は原作の一部を切り取っただけの作品ということなのだろう。
あまり期待していなかったが、存外に面白かった。菅田将暉さんは「帝一の国」もよかったけど制服姿が似合うね。そしてラストは自分の大好きな田中泯さんとの対話シーンでもうハートが鷲摑みにされてしまいました。
冒頭の戦艦大和の沈没シーンはそれなりに迫力があった。アメリカとの戦争を望む軍部の思惑とそれに反対する主人公達という対立構造だが、現実問題として、戦争へと進む圧が当時は存在したわけで、如何に抗おうともその流れに逆らうことは難しい。戦わざるを得ないならいかに損害を少なくするのか、その為の依り代としての戦艦大和というセリフは面白かった。
まあ、自分も歴史に「もし」は存在しないのは十分承知しているが、アメリカとの戦争は当時勝ち目はなかったね。まだドイツと手を組んでソ連と戦った方が勝算があったか、、いや、微妙か。メリットがない。
一旦満州国を縮小して力を蓄えたらとか、そっちじゃなくて東南アジアの方に力を集中させていたらとか、なんとかアメリカとの全面対決を回避で来ていたら歴史は変わっていただろうに、とは思う。
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