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2023年08月18日23:32

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8月18日 「若い人(37)」見て、「さよならエリュマントス」観る

今日は、何回も映画化された戦前に書かれたベストセラー小説の最初の映画化作品。37年の豊田四郎が監督したバージョンを見ました。
函館のミッションスクールで教える男性教師と、私生児で父を知らない奔放な女子生徒の恋愛と、同僚の女性教師との三角関係を描いてました。
戦前の女学校の割には、開放的で、権威主義的な校長や教頭はおらず、先生たちは話
し合いで教育方針を決めるし、軍国主義時代なのに女子生徒たちは自由に先生に発言するのが、現代的で驚きです。
東京への修学旅行で、女子生徒は車掌室で泣いたりして先生を困らせるのですが。仕
事で忙しくて送りに来ない母やいつも知らない男と飲んでるその母の生活環境に泣いてしまうのですが、男性教師がなだめるとケロッとする所は、男性教師に構ってほしいからなのでしょうね。
女子生徒はついに家出をして、男性教師のところへ泊り込みに来ます。女子生徒は処
女を与えようと来たのでしょうが、男性教師は女性教師に助けを求めに行き、最後は女性教師に愛を告白するという結末でした。
検閲が厳しかったからか、最後は女性教師と結ばれるという設定になってましたが、原作ではやがて女子学生と性的な関係になります。
日中戦争中で、映画は政府の検閲の都合で、女性教師と結ばれてましたが、そうなると女子生徒の扱いが中途半端で。女子生徒に将来の為に、勉強をして自立するか。親の仕事を継ぐのかの、説得と将来性の相談をしても良かったと思いました。
でも文学映画としては、それぞれの性格描写が描きこまれ、十分、良く出来ていたと思います。
先生と生徒の恋を描いた古い文学映画なら音が多少、割れてて聞き取りにくくてもOKの方にはお勧めの映画だと思いました。

更に新宿に出まして。
以前に映画「辻占恋慕」で御一緒しました、大野大輔監督の映画が、上映されているのを知り、観に行ってきました。
前回は売れないシンガーとマネージャーの仲が悪いが、お互い頑張る話でしたが。
今回も、売れないチアリーダーのグループとマネージャーの話で、仲が悪く解散寸前状態のコメディでした。
マネージャーは営業のために、怪しい男に女の子の一人を連れて営業に行くのですが。その店で、若いママに絡んだら美人局で半グレが現れて、脅されて。
最後は体育館みたいな所で、馬鹿にされながらも見事なチアリーダーの踊りを披露するが、半グレが殴りこんできて、何故かチアリーダー達が追い返すという娯楽映画でした。
アート映画と呼ぶには大野監督の作家性は弱いので、ミニシアターに掛かる小規模のアイドル映画、という感じでしたが。
大野監督の台詞選びが笑えて、「ギャラ飲みだったら私も行くよ」とかの若い娘が使いそうな言葉選びで笑わせますが。
しかし内容が凡庸で。
マネージャーが酔っぱらってスナックの若いママに絡んだだけで拉致されて、後ろ手に縛られて半グレに脅されるとか、低予算映画ならではのピンチを描いた、やりすぎの有り得ない設定で、物語はステレオタイプな気はしました。
酔っぱらって事故でもママに怪我をさせたら、半グレのオーナーが、文句を言ってくるのは分かりますが、後ろ手に縛って殴ろうとはしないでしょ。
あとマネージャーの薬が効かないからと、チアリーダーを半グレが襲うのも話に無理があるし、そもそもチアリーダーのグループを襲う動機もありません。
考えたら、物語というのは、我々が警察とか親とか友人とかに、アリバイを説明しなさいとなったときに動機を含めた何をしていたのかの行動を説明して、相手を納得させられる説明ができるかどうかなのですが、説得力が無かったら、嘘だとバレます。
この映画の物語は、説得力がありませんでした。
たぶん500万円から800万円ぐらいの制作費で、劇場での制作費の回収は難しいでしょう。
公開されている映画にボロクソ書いてますが、プロデューサーは2人とも知合いでした。
またプロデューサーに絶交されるかもしれません。何度かMIXIに書いた内容がきっかけで、現在も絶交状態になった人は多数いますからね。
でも嘘は僕のブログでは書けないかな。
この主演のアイドルを知らないのですが。アイドルを知ってたら、2000円を払っても楽しめるのかもしれません。

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