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2023年08月06日02:37

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8月5日 「阿部一族(38)」「美女と野獣(2017)」見る

今日は、戦前の38年の時代劇の名作を配信で見ました。
森鴎外の有名な小説の映画化で。以前に、深作欣二がテレビドラマとして作ったバージョン
は見たことがあったので、内容は知ってたのですが、この38年に制作された映画は初
めて見ました。
熊谷久虎という当時は一流だが、日本映画史ではそれほど名前を残さなかった映画監
督の映画ですが。たしかに人間描写が軽すぎる気がしました。
肥後の細川藩の主君が亡くなって、家臣が次々に殉死する中で、阿部家の当主は殉死を禁じられたので、殉死しなかったら同僚から陰口をたたかれて。切腹して死んだら、禁じられてたのに殉死したと上役に罵られます。そんな屈辱に耐えかねて、長男は葬式で武士の髪を切って武士を捨てようとしますが、殿の葬式ではそんな行動は失礼だとして打ち首になり、阿部家は細川藩によって全滅させられるという話。
重い話なのに、人間が軽いのが気になりました。
阿部家の当主は、切腹する前に自ら息子たちに酒を注いで仲良くすることを願うが、死を前にして陽気な人だなあ、と。第一、畳の上で切腹したら、血だらけで息子たちも相当、動揺するはずなのに平然と今後を話してました。
しかし映画としては、それまでの通俗的な時代劇に、文学的な時代劇として新たな映画史に残るのだと思いました。
最後も大立ち回りしていて、娯楽映画としても成功してました。
いつものチャンバラ時代劇とは違って、森鴎外の重い話を見やすくしているので、文学映画が好きな方にはお勧めだと思いました。

続けて、特に興味も無かった2017年のディズニー映画を見ました。
私の母が、私の姪がエマ・ワトソンのファンで、一緒に映画館に観に行ったと聞いて。
話を合わせる為に、一度は見ておこうかな、と思ってたのですが、見る機会がなかなかなくて。やっとテレビで放送されたのを録画でできたのを見ることができました。
さすがは、ディズニー。豪華なCGでした。
ただ何回も映画化された「美女と野獣」では、内容的にはアート映画として素晴らしかったジャン・コクトー版が一番、好きで。今回の実写版も豪華ですが、子供っぽ過ぎて、91年に制作されたアニメ版の方が良かったかな。
悪役がステレオタイプだったり、美女と結婚したいからと兵士は父親を森の木に括り付けてました。そんな悪い人はいないだろうと思いますが。
あと美女が狼に襲われている時に野獣が助ける典型的なシーンもどうやって野獣が追いついたのか話に無理が合ったりで、大人向けでは無かったです。
家族で映画好きの方がいる方とかがいて、話を合わせるために見るにはとてもお勧めの映画だとは思いました。
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