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2023年08月05日12:32

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8月4日 「ミモザ館」「あなたの顔の前に」見る

今日は、ジャック・フェデーというフランスの大物が監督して、奥さんのフランソワーズ・ロゼーが主演した35年の名作を見ました。
20年以上前に見たことがあるのですが、忘れてしまってたので、またもう一回、見ま
した。
ミモザ館という旅館を経営する女主人んおロゼーは、子供の時に引き取って育てていた男
の子を溺愛していますが。子供の父親が出所してきて子供を引取り、嘆きますが、縁は切れませんでした。
10年経って成長してギャンブル好きの青年を、ロゼーは息子のように溺愛して。お金に困ったら、工面してあげたりします。
青年はギャングのボスの情婦と恋愛関係になって叩きのめされるので、ミモザ館に戻って、真面目に働くことにします。
しかし情婦がギャングから逃げてきて、ミモザ館に来ると、フランソワーズ・ロゼーは嫉妬しながらも、2人を助けてあげようとするのですが。
2人がミモザ館を出ていこうとするので、フランソワーズ・ロゼーがギャングのボスに密告して情婦を引き取らせて、悲劇が起きます。
ギャンブルを扱っていて、しかしギャンブルを批判する内容ではありませんでした。
ギャングが登場する映画なのに、アクションシーンなどもありません。
どちらかというと地味な演出ですが、テーマは母の愛であり、血の繋がってない駄目息子でも可愛がらざるを得ない母性愛を感動的に描いておりました。
当時、世界中で絶賛されたのが、分かります。
名作中の名作を見たい方にはお勧めだと思いました。

続けて、ホン・サンスという独特の作風の韓国の監督の2021年の映画を見ました。
アメリカから帰国した元女優の年老いたおばさんが妹を尋ねて、一緒に過ごし、昼食を共にした映像監督と話すまでを1日の出来事として描いているのですが。
彼女は常に、周りのものに感謝し、生きていることに感謝し、人生に美を見出していきます。
1シーン1カットで、パンやズームはするのですが、移動撮影をしないのと。2人の座り芝居はウェストショットぐらいで、立ち芝居はフルショットぐらいで、似たような構図が続いて、台詞も少ないし音楽も極端に少ないのが、見たことが無いオリジナリティーある大人の映画となってます。
姉が突然帰国した悲しい理由が説明されて、なるほど、だから生きていることに感謝しているのだ、と感じられます。
性善説に基づいた良心的な映画だと思いました。
全く派手さはない、自主映画みたいな映画なのですが。そのオリジナリティーと人生の真実を見つめる深い人間観察力で、ヨーロッパで絶賛された映画です。
韓国映画を代表するアート映画を見たい方にはお勧めだと思います。
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