mixiユーザー(id:8960241)

2023年06月28日21:00

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六月無礼

今日はこちら。

「六月無礼」という言葉。

今と違って、カタカナ語もなく、日本語が正しく適切に使われていた、明治末期から大正時代にかけて、広く使われた言葉でした。

六月無礼

意味:暑さのきびしい時期には服装が多少乱れても大目に見てもらえること

要は現代社会で言う『クールビズ』に近いものだと思われます。

ただここで言う『六月』というのは、あくまで“旧暦”の事で、古くは平家物語にも出てくる言葉でした。

高温多湿の日本だけに、歴史資料の『明治大正史』(朝日新聞社刊)には、『日本が北緯40度以上の大陸国であったなら』という記述もあったほど…

明治期に活躍したあの正岡子規にもこんな一句がありましてね…

『涼しさや 人さまざまの 不恰好(ぶかっこう)』

冷房機器が存在しなかった、110年以上前の明治時代の夏の様子で、縁台や路地で、かなり楽な格好で涼む老若男女が目に浮かびます。

ふんどし一丁、腰巻き一枚といった「雄姿」、現代社会でいうところの「ラフすぎる格好」にも、市民権はあった時代でしょうからね。

文明の利器の進歩でたくさんの言葉が“死語”になっていく21世紀のこの時代。

『六月無礼』みたく、こういう古来の日本語も、一つ一つ大事にしていきたいものですウインク

明治、大正時代の「日本の風景」も、今ではYouTubeで手軽に見られる時代になりましたからねぇ(;´∀`)
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