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2023年05月23日21:08

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5月22日 「野菊の如き君なりき」「現金に手を出すな」見る

今日は、1955年に、「野菊の墓」を名監督中の名監督の、木下恵介監督が映画化した傑作を見ました。
初恋が最後は悲劇になる話で典型的なメロドラマだと思いますが。
「野菊の墓」の小説を映画化した中では、これが最高だと思います。
主役の本家の少年と、女中として来た2つ年上の従姉がお互いを好きあって、女性を野菊のようだね、と言っていたのですが。
自分の息子を年上と結婚させたくない少年の母親が、従姉のために立派な縁談を見つけてあげて、2人は結ばれず。
で女の子は、少年の事を最後まで愛したまま、流産で体を壊して、実家に帰された後に死んでしまったという悲しい話。
メロドラマなのですが、封建制によって愛し合っているのに結ばれなかった初恋を描いています。
是非、日本の名作を求めている方にはお勧めだと思います。

続けて、54年のフランスのフィルム・ノワールの傑作を見ました。
フランスのフィルムノワールは、この映画の以降と以前では語られるぐらいの映画史的な傑作です。
ジャン・ギャバンのいぶし銀の演技で、いつものようにクールに演じてますが。
悪役がデビュー作になるリノ・ベンチュラが演じていて決まってます。
ただしこの役は、ジャン・ギャバンの盗んだ金を一方的に奪おうとする敵のギャング役で、筋が通ってない役で、役としてはいまいちかな。
悪役の性格設定も、主人公に対して恨みがあるとか、シマを荒らされたからとか、女を取られたからとか、恥をかかされたからとか、何か理由が無いと闇社会でもギャングの財産を別のギャングが奪うのは、筋が通ってない気がしましたが。
映画は、結局ギャング同志で金と人の交換をしてから、銃撃戦になり、金は車に入ったまま燃えてしまい、悪いことをしても成功しないという教訓を、哀愁を持って描いてました。
最後にはジュークボックスのカットで終わってて、テーマ曲も哀調があって良かったです。
是非、フランスの名作を求めている方にはお勧めの映画だと思いました。
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