近くではやってないので、例によってT・ジョイ蘇我でレイトで観てきた。
イタリアの映画。
第二次大戦中のイタリアを舞台に、本物の能力者であるサーカスの見世物の大道芸人たち「顔も毛むくじゃらで怪力の狼男」、「金属を体に吸い付ける人間磁石の小男」、「虫を自由に操れるアルビノ」、「体から強い放電する電気人間の少女」の四人が、ナチスに捕まったユダヤ人の団長を助けるためドイツ軍を相手に戦う――というお話。
大まかな感想としては、面白かったし、決して悪くない内容。
女の子も可愛いし、能力の描写も面白い。
敵のナチスの予知能力者も、なんだか情けない上に悲しいとこもあったりする。最後の最後まで、どことなく惨めだったのもよかった。
ただ、ダラダラしてる。そこがもったいない。あとで、鋼鉄ジーグの監督の作品だと知って「あーっ」って納得した。なるほど。この痛快じゃない感じは、たしかに似てる。でも、能力の描写はジーグより進歩を感じたけど。
それでも、予告に出てくる「ファンタスティック・フォー」という言葉に騙されちゃいけない。決して、あの痛快なヒーロー四人組のような感じはない。
なんかもう、ずーっと辛いのを引っ張って、最後に爆発な感じはジーグと同じだ。
2時間以上もかけなくていいだろうに……という気もする。もう少しサクサク進めて話を盛り上げられそうなのに。
とはいえ、主人公の電気少女マティルデは良い。手袋してないと触った人がビリっと来ちゃうあの感じはストロンガーだ。蟲使いのチェンチオを見ていて、イタリア映画なだけに大好きな『フェノミナ』を思イだしたり。
ナチスと戦いはするんだけど、もう少しガンガンやって欲しい気もした。
もちろん、最後のあれはすさまじかったけども。
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