おとといの端午の節句にちなんで、鯉ってほんとうに滝を上るのかどうか、ちょっとネットで調べてみた。
さっそく出てきたのがこの動画。 堰堤の魚道の段差を、鯉が果敢に流れに逆らって登ろうと試みている。
コイの滝登り(2021年4月13日)
https://www.youtube.com/watch?v=3HpZP_X1nTE&t=2s
しかし、あれれ、おいおい。 結局登れてないじゃんか。
別のサイトによれば、「鯉の滝登り」は中国の故事に由来してできた語で、黄河上流の激流を登りきった鯉は龍になるという言い伝えがその起源。 そこから、立身出世を形容して、鯉の滝登りと呼ぶようになったのだという。
しかしながら、実際には、滝と形容されるような激流を遡るには、鯉の泳力は不足している。 サクラマス程度の力がないと、強い流れの溯上は不可能なのである。
「鯉の滝登り」の意味とは? 実際に鯉は滝を登れる? 例文も解説
https://biz.trans-suite.jp/51752
したがって、古来縁起物として描かれてきた鯉の滝登りの図は、おしなべて絵空事と断じて差し支えない。
へえーーー。 なーんだ。
じゃあ、最近は少子化で減ってきたけど、皐月の空に翩翻(へんぽん)とひるがえるあの鯉のぼり。
あれって「及ばぬ鯉の滝登り」、つまり「どんなに努力しても、分不相応な目的の達成は無理なのだ」という教訓を、世の男の子たちに知らしめるためのものであったのね。
これ、チコちゃんに教えてあげよう。
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