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2023年05月03日07:52

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「名探偵コナン 黒鉄の魚影」感想

 先週水曜、友人の勧めもあって劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影」を観賞する事に。
 仕事を早めに上がり、109シネマズ湘南のIMAXで観た。

 これは、青山剛昌の人気まんが「名探偵コナン」の劇場版第26作目。
 監督は、今年公開の「BLUE GIANT」が話題となった立川譲で、本シリーズとしては「名探偵コナン ゼロの執行人」に続く2作目の監督作となる。出演は、高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也らレギュラー陣に加え、沢村一樹がゲスト声優として出演している。

 世界中の警察が持つ防犯カメラを繋ぐ情報管理施設“パシフィック・ブイ”が、東京・八丈島近海に建設され、そこでは顔認証システムを応用し、対象人物の年齢変化を踏まえた顔認証を実現する「老若認証」のテストも進められており、開発エンジニアが集結していた。
 一方、江戸川コナンら少年探偵団一行は、八丈島にホエールウォッチングに来ていた。そんなコナンの元に“黒の組織”の情報が入る。不穏な気配を感じたコナンは、パシフィック・ブイの視察に向かっていた警視庁関係者が乗る警備艇に忍び込み、施設内に潜入するが……

 「名探偵コナン」は、劇場版、それも数作毎にしか観ていないので、あまり詳しくはないのだが、劇場版について言えば、どんどんスケールが大きくなるなぁ、と思ってしまう。
 本作でも、巨大情報管理施設が登場、これを破壊してしまうし、敵方の“黒の組織”も軍用の潜水艦を持ち出して来る……と、まるで「007」シリーズのような大仕掛けで、その中心に(中身は高校生とは言え)、小学生がいて、事件を解決に導いてしまう、と言うのにはさすがに無理を感じてしまうのだが、まぁ、それを言い出したら、このシリーズそのものが成立しない。むしろ、それが出来るのが、この「名探偵コナン」と言う事か……

 今回の物語はなかなか面白い。マクガフィンとなるのは、「老若認証」で、組織は、“ある方”を探し出すためにそれを手に入れようとし、そして、「老若認証」により、コナンと灰原哀の正体が黒の組織にバレてしまう、と言うのが物語を引っ張るサスペンスとなっている。
 これを軸に、劇場版として主要メンバーの見せ場を作り、クライマックスとなるのは、お約束の大破壊シーン、と、劇場版に期待されるものをそつなく盛り込んだもので、よく出来ているし、確かに面白い――まぁ、最後のコナンの強化シューズによるキックは、蛇足に思えたが、これもお約束であるのか……
 そして、今回のヒロインは灰原哀で、最早、正ヒロインの蘭を完全に食ってしまう活躍だし、最後の“キスシーン”では本作が基本ラブコメである事を思い出させてくれた。

 それにしても気になるのは、本シリーズの狙いの年齢層……江戸川コナンは、見た目小学生ではあるけれど中身は違う。むしろ、子供の幼さ、無力さを誇張するようでもあり、その辺りが、子供が活躍する「ドラえもん」とは違う所で、小学生にはあまり面白くないのでは?と懸念してまう……まぁ、原作の連載開始(1994年)から、30年近くも経つだけに、年齢層も徐々に高くなっている、と見ていいのだろうか? 

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