社会保障問題になると、誰にも、自分自身の、いまの時代に生きていることの損得勘定があります。50代の学者たちと話して、ときどき仲違いをするのですが、彼らは「自分たちには十分に年金が出ない。70代の方たちはぎりぎり助かっています。
昭和28年生まれくらいまでは全額支払いで、そこから後の世代は削られることはわかっているなんて言う話も出ます。40代からは、「本当に年金は潰れるのではないか、大丈夫ですか?」なんていろいろ聞かれるから、「そんなことは私に聞かれても困る。君の分は保証してあげようなんて言えないのだから」と答えるのです(笑)。
みんなが、こんなことを言うようになったのは、ここ10年なのです。みんな同じように暮らして、最後は同じように死んでいけるという人生のモデルのようなものがあったのですが、いまの若い人たちは共有できないから、本当に深刻です。
世事に疎い学者ですら、将来の不安を語るわけですから。世代論からいうと、私たちの世代は「若い世代にツケを残してはいけない」ときれいごとを言うのですが、その頃には自分たちは死んでいると思うから言っているのであって、実際はやはりツケ回しをしているのです。そして今後もツケ回しをし続けるのです。
だから若い方は、若い方として立って、「高齢者は引っ込め」と言わなければだめです。自民党政権が言う改革というのは自民党政権自身の良し悪しは別としてコロナ後、2030年を目指してどういう政治をやるか、どういう経済になるかというのは、彼らが考えて、彼らが実行しなければいけないでしょう。私たちの世代が考えても仕方がないのです。
若い世代から、自分たちの未来のために犠牲になってくださいと言われたら、もうそれは仕方がないです。高齢者世代は、この先何年生きるかわからないのに、社会保障費を削れと言われても、自分たちでは削れません。だから削る主体は若い人なのです。
黙っていないで革命を起こせ。ルバー・デモクラシーなんて言っていてはだめです。ヤング・デモクラシーという意味では、私たちの世代はパージされなくてはいけないのです。そのくらいの強さを若い人たちが持たなくてはだめだと思います。
(5) 仲條拓躬 - YouTube
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