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2023年04月23日22:11

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薔薇のつぼみネタの『刑事コロンボ』

「薔薇のつぼみ」ネタで久しぶりにコロンボを観たくなった。
観たくなったらすぐに目の前に出てくる。整理整頓が得意な夫がいればこそである。


〇『刑事コロンボ』(1971〜1978)−−米TVシリーズ。
皆さんご存じのミステリー物の名作。1968年の単発作品「殺人処方箋」は別として、シリーズ物の日本での放映は1973年から。
当時はビデオ録画が一般的ではなかったので一回限りだ。一番最初の単発作品など途中から観たが、「なんだ?このドラマは?」と引き込まれた。まだ白黒TVだった。シリーズものになってからは欠かさず観ていた。・・・まだ白黒TVだったけど。
ずいぶん後になってから完全版が放映されて、カットされていた部分を石田太郎が追加録音している。
しかしやはり小池朝雄の上手さは特別だ。
『刑事コロンボ』の成功は額田やえ子の名訳もあるが、小池のキャラ作りがコロンボに魅力を与えている。

『#44:攻撃命令』(1978)ではずいぶん『市民ケーン』(1941)をリスペクトしていて、オープニングもまさしくケーンで使用された「K」の門から始まる。同じくスノーボールも登場する。
犯人は大金持ちの映画ファンで、かの雪ゾリも登場する。そして名セリフ「薔薇のつぼみ」が犬たちへの殺人命令になっている。二頭はドーベルマンで名前はローレル&ハーディー。とても可愛い。
しかしこれほど「薔薇のつぼみ」がアメリカ国内で有名とは・・・。日本でいうところの「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね?」に匹敵するかも。

コロンボ一本観たらもっと観たくなった。やはり映画ネタ。
『#32:忘れられたスター』(1975)は、初老となったジャネット・リーが銀幕の世界への返り咲きに執念を燃やす往年のミュージカルスタアを演じる。切ないラストがとても良い。コロンボの中でも名作。
劇中劇でジャネット主演作品『walking my Baby Back Home』(1953)のサワリ部分を観ることが出来て貴重。
後にピーター・フォーク自身が忘れられたスタアになってしまった。

まだまだコロンボが観たくなる。吹き替えに高橋昌也&岸田今日子の回など貴重。
小池は名優なのに不思議と受賞歴がない。早く亡くなりすぎ。
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