mixiユーザー(id:2027350)

2023年04月16日23:49

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見てなくても「薔薇のつぼみ」だけは知っている『市民ケーン』

夫のVHSテープ整理は続く。
それにしても・・・『X線の眼を持つ男』(1963)、『複製人間の恋』(1958)などなど・・・何ですかこれは?な作品多し。
当初はご立派な目的があったであろう科学者がX線(透視)能力の眼を持った途端に女性しか見なくなるとか、あるいは三角関係を清算しようともう一人クローン彼女を作って四角関係にするが、その科学者はクローン彼女にもふられたりするww
「よくこんなのばかり集めたね」と呆れると、夫は「むしろTV東京が何でこんなトンデモ映画ばかり買い付けたのか、それが謎」とのこと。
うん、たぶん安かったんでしょう。

なんぼ大衆娯楽とはいえ60年代でこれですから、それ考えるとやはり40年代の『市民ケーン』はまともだったww
夫のVHS整理で改めてじっくり観なおした。米映画史に燦然と輝く名作−−と言うことになっている。
しかしそれはあくまでも比較対象的なもので、上記の作品群と比べたら大したもんだのレベルだ。
いや基本的にジャンルが違うか。


〇『市民ケーン』(1941)−−監督脚本主演:オーソン・ウェルズ。119分。モノクロ。
「薔薇のつぼみ」があまりにも有名。『刑事コロンボ』にも謎解きのネタとして登場した。
物語は−−、
【大豪邸に暮らす大富豪ケーンが亡くなる。亡くなる直前の言葉は「薔薇のつぼみ」だった。つねに紙面をにぎわせた富豪ケーンのその言葉の謎を解こうと新聞記者が関係者に話を聞きに行く。
明かされていくケーンの過去。ケーン少年は貧困家庭からいきなり大富豪になるが、タカリの暴力父親から逃がそうと母親によって養子に出される。
ケーンは以来、金で愛情を買おうと新聞王になり、人気者になり、大統領選挙にも出馬する。しかし妻子は去り、友人も恋人も去り、城のような豪邸でケーンは老衰で亡くなる。
結局「薔薇のつぼみ」の謎は解けなかった。
親族も引き取り手も誰もいない豪邸の整理で、無価値なコレクションが次々と燃やされていく。その燃やされる遺品のなかに「薔薇のつぼみ」と銘打った子供用の雪ゾリがあった・・・。】

社会派のつもりらしいが、とにかく浅い。
何も深いのが良いのではなく、深い話なのに上辺だけ流したような作品。それでも当時のハッピーエンド至上主義のハリウッドにしてみたら大問題作だったんだろう。所謂「その時代では新しかった作品」だ。それがいまだに名作として紹介されている。
心の空白を金で埋めようとした話。しかしそれが伝わらない。単なる自己中な金持ちの一生をなぞっただけ。
撮影だけは素晴らしく、デジタルリマスター版で見たくなる。
ケーン死亡のニュースは世界中に伝えられ、戦争中だった日本の新聞の紙面まで登場するww
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