4月15日 トリフォニーホールで新日本フィルのマチネを聴いてきた。
指揮は佐渡裕 ピアノは辻井伸行
曲目は
レスピーギの『リュートのための古風な舞曲とアリア』第3番
ラフマニノフの『パガニーニの主題による狂詩曲』
ドヴォルザークの交響曲『新世界から』
レスピーギの曲は昔から好きな曲で録音も沢山出ている人気曲だが、なぜか演奏会に乗ることが余りないようだ。生で初めて聴けた。
ラフマニノフはTVCMに使われたり映画に使われたりで、クラシック音楽に興味の無いひとも聴いたことがあるに違いない。
それにしても辻井伸行というピアニストは凄いとしか言いようのない演奏家だ。もし神というものが存在するなら、全盲との引き換えに希有の音楽表現者という才能を与えたということになるのか。思わず襟を正したくなる体験だった。
『新世界から』は先日も秋山和慶で聴いたばかり。比べると硬質でメリハリの効いた音楽になっていた。
佐渡裕の指揮で個人的に気になるのは、どの曲も同じような表現に終始しているということ。ドヴォルザークもラフマニノフもレスピーギも、同じ色で塗り固められたように聴こえる。立派な演奏というのは間違いないけど。
辻井クンのアンコール曲は初めて聴いたので、今オケの事務局に「何という曲ですか?」と問い合わせ中。オーケストラによってはHPで即アンコールの曲名をアップするのだが、ここはやらないようだ。少々不親切。
土曜日の昼間、後期高齢者は3,500円で聴けるとあって会場はジジババで満席(私たち夫婦もその仲間)。これほど質の高い演奏を格安!で聴けるのは有難いことだ。
余韻に浸りながら隣のホテルでコーヒーとケーキで一休み。生憎の雨の中帰路についた。良い週末でした
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