最近の読書・アニメ・なま湯葉

写真は順に
＊伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」（新潮文庫）表紙
＊アニメ『異世界おじさん』（作者：殆ど死んでいる）
＊タイシ「北の大豆　生ゆば」

伊坂幸太郎「クジラアタマの王様」（新潮文庫）が久々に面白かった。
もともと好きな作家なのに、ここ数年の彼の作品は好みじゃなかったから、今回は単純に嬉しかった。
パラレルワールドに生きる男たち、もう一つの世界はゲームのRPGの中みたいな設定だ。
菓子メーカーの広報部に勤める主人公の岸は至極平凡なサラリーマン、彼に一体何が待ち受けているのか…。
人徳のない上司、クレーマー、家族やパラレルワールドで関わっているらしい仲間たちとの会話などで
思わず彼の心に中でだけ湧く言葉、その表現がちょっと愉快で好きだ。
ツッコミ方が伊坂幸太郎だなぁと妙なところで得心する。

珍しくアニメにハマった。
コミックで連載していた「異世界おじさん」という作品だが
元は作者が2017年からTwitterで掲載していた作品であるという（Wikipedia）
17年間の昏睡状態から覚めたおじさんと、彼を見舞った甥が同居して展開する物語。
昏睡中はグランバハマルという異世界で凄絶な生活していたらしいのだが、おじさんの世界観が17年前にハマっていたというセガのゲーム世界に影響されすぎていてウケる。
私はセガのゲームはやったことがないので把握できないが、セガのゲームにハマった人なら余計に面白いのかもしれない。
それにしてもスーファミでもプレステでもゲームボーイでもなく、セガってところが絶妙な気がする。
不細工でキモイおじさんは異世界では勇者だし、強力魔法の使い手で結構モテるのに、可愛子ちゃんたちに好意を持たれても全く気がつかないのも面白い。
トンチンカンなおじさんの受け答えで全く恋愛に発展しないのがいい。

豆乳入りの生湯葉にハマっている。
毎日食べても飽きない。
豆乳も豆腐も興味がないのに、これの虜だ。
身体には良いので、ハマり続ける予定v(´∀｀*v)