15歳の頃から聴きに行った演奏会ではクラシック、ポップスを問わずプログラムを必ず買って帰ってきた。
たまりにたまったそれらのプログラム。一つひとつ見てみると「あれ、こんなの行ったっけ!」というのが少なからずある。
それらを思い切って処分した。思い出せないというのは行かなかったのと同義だからだ。いくつもあった段ボール箱のプログラムが多少スッキリした。
厚紙の表紙にしっかり守られたプログラムの中には若き日の思い出が詰まっている。昔のプログラムはそれはそれは立派な作りだった。あたかも希少本のようだ。
それに引き換え今のコンサート・プログラムの粗末なことよ。無料だったりせいぜい500円程度だから豪華には作れないのだろうし、求める方も最低限の情報さえあればいいと考えているのだろう。
酷いのになると、ある老舗音楽事務所の場合など、招聘アーティストのプログラムそのものを作らないところもある。チラシだけだ。
今はプログラムなどコレクションにはなり得ない時代なのか。
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