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2023年01月29日23:57

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サントリー美術館のガラス工芸展,絶対に外せません(๑˃̵ᴗ˂̵)

 この展覧会,とても楽しみで絶対外すことは出来ません(๑˃̵ᴗ˂̵)

 僕が美術鑑賞を好んでいるというと「絵を観るのが好きなのか」と言われることが多いこと,実際に絵画鑑賞も大好きなので「そうです」と答えるものの内心では「絵画に限らないのだけど」と思っていることについては以前にも何度も申し上げています。たしかに絵画鑑賞は素晴らしい美術体験ですが,絵画以外の鑑賞も同様に素晴らしい美術体験だと思っているし,鑑賞の対象を絵画のみに限定する気は全くありません。
 とはいえ,実際の鑑賞に際しては絵画を観る機会が圧倒的に多いこともまた疑いの無い事実です。絵画以外の展覧会といえば陶芸を鑑賞する機会がやや多い程度で,それ以外の展覧会というとなかなか機会がありません。僕は以前,高校時代には絵画で何度も入賞し今は美術大学でガラス工芸を専攻している学生さんにこの理由を聞いたことがあります。その学生さんの答えは明確で「絵画は比較的短時間で制作出来るのに対し,それ以外のジャンルの作品の制作には長い時間を要するから」「また絵画などと異なり,ガラス工芸などは専用の工房が無いと制作そのものが不可能だから」ということでした。要は作品制作に時間や特殊な装置が必要なので,頻繁には展覧会を開催出来ないということなのでしょう。実際,その学生さんも「授業の課題を制作するのに忙しくてなかなか自分の作品を作れないよ。工芸を専攻すると決めたときには想像もしなかったが」と笑っておられました。

 そのようなわけで,たとえば工芸展というのを鑑賞する機会はあまりありません。僕は学生さんや若手社会人の作家さんの作品を鑑賞するのが大好きですが,彼らの作品の鑑賞といえば大学の文化祭や進級展の機会を持てればマシな部類で,どうかすると卒業制作展だけだったりします。「こんな素晴らしい作品ならば他にも観たい」と感じさせられることも多いのですが,そこで名前を覚えた作者さんにその後二度と巡り会えないということを今まで何度も体験しています(・ω・`) 無論,僕が美術鑑賞を好きになってからまだ日が浅く,これから彼らに再開出来る可能性は決して低くはありませんが。
 そんな「なかなか展覧の機会に巡り会えない」工芸の一つであるガラス工芸の展覧会がサントリー美術館で開催されると知り「珍しいな」という思いと同時に「絶対に観に行きたい」という思いを強く感じています。紀元前1世紀に古代ローマで生まれた吹きガラスの技術を活用した初期の作品から「ヴェネツィアン・ガラス」として有名なヴェネツィアのガラス工芸品,そしてローマの影響で紀元5世紀に行われ始めた東アジアにおける作品のうち12〜19世紀のもの,更に江戸から明治にかけての日本のガラス作品など,大変盛りだくさんの展示が行われるようで「これはガラス工芸の美を味わい尽くすのに最適な機会だ」ととても楽しみに感じています٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °

 サントリー美術館で2023(令和5)年の4月22日から6月25日まで開催される「吹きガラス 妙なるかたち、技の妙」,とても楽しみで是非お邪魔したいと思います。そしてそれと同時に,学生さんをはじめとする若手のガラス工芸作家さんたちには「歴史的な作品に興味を持ったのなら,現代のものである私の作品も観ろ」とご自身のガラス工芸の展覧会を積極的に開催して頂けたらと期待してしまいます。ご多忙なのはよく理解出来ますが,それでも優れた作品を是非鑑賞させて頂きたい。僕としてはやはりそのように願って止まぬところです。



吹きガラスの展覧会がサントリー美術館で - 古代ローマやヴェネチア、日本など、古今東西の作品を展示
https://www.fashion-press.net/news/98667
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