現在開催中の陶器市について紹介すると同時に，その楽しみ方を紹介する記事に出会いました(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)
僕は今まで何度も｢美術鑑賞は楽しいよ｣と申し上げておりますし，その思いが揺らぐことはありません。僕は自らの経験を踏まえ｢今まで美術鑑賞に足を向けたことの無い方でも，ちょっと行ってみたことを切っ掛けに美術好きになるということは大いにありうる｣と確信しています。しかしその一方｢美術にあまり興味の無い方は，その最初の一歩をなかなか踏み出そうと思わない｣というのも間違いの無いところでしょう。これまた僕は自らの経験からそのように感じています。僕自身が美術好きになった最初の切っ掛けも，全くの別件で出向いた横浜赤レンガ倉庫でたまたま行われていた展覧会にほんの気まぐれで立ち寄ったことでした。もしその別件が無ければ｢展覧会を観に赤レンガ倉庫に行こう｣とは思いませんでしたし，きっと今も美術には何の関心も無いままだったに違い無いとも思います。
そんな｢美術に関心の無い人にとっての第一歩｣として最適ではないか僕が考えるのが，陶器市です。陶器市においては置物などの鑑賞を目的にした陶製品も勿論販売されますが，主力はお皿やコップなどの我々が日頃使う道具です。そうした道具については美術品であると同時に普段使いの道具でもあり，我々は美術への興味如何に関わらず必ず必要なものを手元に揃えなければなりません。そして手元に置こうというお皿やコップについて｢実用性と耐久性さえ満たしていれば，形や色や柄などどうでも良い｣という人はごくごく稀で，大抵の方はどんな形・色・柄のものを手元に置きたいかを考えて選びますね。つまりそこでは｢どれが美しいか｣｢どれが自分の好みに合うか｣という吟味を行う訳で，これは美術鑑賞そのものに他なりません。無論｢陶器市にさえ行けばそれだけで美術に夢中になり，それ以外の展覧会にも足を向けるようになる｣などと即断は出来ませんが，実用の道具を選びながら美術鑑賞を行うという営みがそれに向けた大きな助けになることは間違い無いでしょう。無論，それは陶器市に限ったことではなく食器店でお皿やコップを選ぶ場合でも基本は同様ですが，食器店では似たような品物が大量に揃っているのに対し，大勢の作り手が少量の製品を持ち寄る陶器市では作品のバラエティが大きくなります。その中から自分の好みに合うもの，また既に持っている食器と調和が取れるものを見つけ出す際には，より真剣な美術鑑賞を行う必要があるのも道理というものでしょう。
そんな陶器市をより良く楽しむコツを，夕刊紙｢日刊ゲンダイ｣が紹介してくれています。同紙は美術専門紙ではなく美術愛好者ではない読者も大勢存在すると思われますが，そういう新聞(法的には｢日刊ゲンダイ｣は新聞ではなく，毎日発行される雑誌とされているのだそうです。余談ですが)が陶器市の楽しみ方を紹介してくれているというのは｢美術好きではない人に美術の楽しさを味わってもらう｣という意味でも，更には｢美術好きを増やしていく｣一助になり得るという意味でも，大変有意義なことですね(๑˃̵ᴗ˂̵)
具体的にはどのようなことが指南されているのでしょうか。有り難いことに記事の最後に要約されています。｢�〇�前に会場マップや出店作家をチェック｣｢�⊇佚杭邁箸簍劼�SNSも確認しておくと，さらに楽しい｣｢�８酋發�1000円札や小銭を多めに持っていく｣｢�ぅ┘灰丱奪阿肇ΕД奪肇謄�ッシュ，体調管理のための水分，帽子も忘れずに｣という４つのポイントが重要だというお話，僕は陶器市に限らず｢デザインフェスタ｣｢ハンドメイドマルシェ｣や美術大学文化祭といったアートイベントにもよく足を運びますが，それらの経験からも美術愛好者の末席を汚す者としてこれらの指摘についてはどれも｢我が意を得たり｣と感じさせられますね(記事では要約に番号は振られていませんが，以下で判り易くするために僕が番号を付しました)。
�，鉢△砲弔い討蓮い海譴聾世Δ泙任發覆い海箸任靴腓Α�アートイベントの会場は非常に広く，出展者も数えきれない程大勢です。特に好きなアーティストさんが居ない場合には｢行き当たりばったり｣でも差し支えありませんが，お目当てのアーティストさんが居る場合には｢今回出展するのか・また出展するとして会場内のどのブースに居るのか｣を事前に確認しておかないとせっかくの好きな作品に機会を無駄にしてしまいかねません。｢今回のイベントでは，こんな作品を出展するよ｣といった情報について把握しておく必要があるのも言うまでも無いことで，特にそれが数量限定である場合などは尚更です。
また，意外と忘れがちなのが��です。クレジットカード対応という出展者は稀です。また現金を持っていても１万円札では出展者がお釣りを払えない場合もあり，最低でも千円札に崩しておくのは必須です。僕もかつて苦い経験を致しました。出来れば五百円・百円のコインもしっかりと用意しておけば万全でしょう。こういうイベントで出会う作品は一期一会です。払えないほどの高額商品なら諦めもつきますが｢充分払えるものを，おつりの関係で買えなかった｣では一生の後悔ごとになってしまいかねません。
�い砲弔い討盻斗廚任垢諭�こうした会場で購入した作品は自分で持って帰らなければなりませんから大きめのバッグが不可欠です。そしてウェットティッシュについては僕も配慮が無かったと反省しています。売り物を手に取らせて頂く以上は室内で行われる｢デザインフェスタ｣｢ハンドメイドマルシェ｣などを含めて手を清潔にすることを心掛けるのも大切なことですから，準備しておくのが気遣いというものでしょう。そのウェットティッシュはキッチンカーでお食事を購入して頂く際に便利というのも，こちらの記事で説明されているとおりです。
それらの他にもこの記事では｢少しだけクラック(ひび)が入っていたり、形が歪んでいたりするモノなどが少しお得に売っています。とはいえ、買う側からすると、その歪みがいい味だったりもするので、見てみる価値はあり！｣などと，初心者に対して痒い所に手が届くような有益な指南が山盛りで，本当に良い記事だと心の底から感じます。
芸術の秋と申します。美術に関心のある方は勿論のこと，関心の無い方もこちらの記事を熟読し，陶器市に足を運ばれては如何でしょうか。そしてそれで｢美術って良いものだな｣と感じた方は，展覧会や｢デザインフェスタ｣｢ハンドメイドマルシェ｣や美術大学文化祭といったアートイベントにも足を向けて頂きたいと感じます。付言すれば先述の通り，そうした陶芸に限定されないアートイベントでも，こちらの記事の指南はそのまま活用が可能で，素晴らしい芸術体験の助けになることは疑い有りませんよ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
必勝！「笠間と益子の陶器市」お気に入りの器や作家さんと出合う愉しみ、事前準備と“予習”を大切に
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/313609
ログインしてコメントを確認・投稿する