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2022年10月26日01:10

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ぼたんこしょうのこと

 ぼたんこしょうという、長野県の伝統野菜がある。
 学生時代は長野県で過ごした私だが、松本と伊那という中信と南信だけなので、この野菜のことはよく知らなかった。六年前、「キッチンが走る」という番組で見て知って、たまたまその時期に近所の八百屋さん(今年に入って閉業してしまったみたい。残念)に売っていて食べて、大いに気に入った。
 そのとき、近所のスーパー(せんどう)にも売っていたので、連日食べたのだが……。
 それっきり、数年間見かけなくなってしまった。
 最近やっていた満天青空レストランでぼたんこしょうが特集されていて無性に食べたくなて、ふと思いついてスーパーのアンケート用紙にちらちらっと「また、ぼたんこしょうが食べたいっす!」と書いた。
 そうしたら、急に売られていてびっくり。
 これまでも売られていたのに気づかなかったのかもしれないが、私の要望に答えてくれたようにも思える。
 だとしたら、期待に答えなくては……と、ぼたんこしょうの料理である「やたら」を作るために、そのスーパーで茗荷と丸ナスと大根の味噌漬けも調達した。ぼたんこしょうを売れば、この辺も買うよーと知ってもらいたくて。
 結局、連日で三袋ぐらい買って、先週と先々週はぼたんこしょう三昧となった。
 今回は2週間に渡って色々と作ってみた。

○ぼたんこしょうの丸焼き
 じっくり焼いて、醤油で食べる。
 熱が入ると辛さはちょうどいい。青唐辛子とはちがって肉厚なので独特。

○やたら
 産地の伝統料理。ぼたんこしょう、ミョウガ、丸なす、大根の味噌漬けをみじん切りにして和えるだけ。ご飯にかけてふりかけ的に食べる。ご飯なしだとかなり辛いけど、絶妙にうまくて飯が止まらない。

○ぼたんこしょうの油味噌
 ナスの油味噌はやるけど、満天青空レストランでやっていた作り方で作ったらかなりうまくて、はまりにはまり、こればかり作っていた。
 味噌を油で十分くらい弱火で炒めて取り出す。
 レシピでは、大きめに切り分けたぼたんこしょうとナスを素揚げする――とあるけど、油は控えめにしたいので、味噌を炒めた油に少し油を加え、先にぼたんこしょうとナスを炒める。
 いい感じになったら野菜を取り出し、豚肉を炒める。火が通ったら、野菜を戻し、最初に炒めておいた味噌も入れて絡めていく。味噌が絡めにくければお酒を少し入れてもいいかも(たぶん、レシピのだと油で伸ばしていく感じになると思う)。
 味付けが油で炒めた味噌だけなんだけど、すごい美味い。ぼたんこしょうの辛味が、じつにいい感じに味付けになっている。

○ぼたんこしょうの肉詰め
 これも満天青空レストランでやってたレシピ。
 横に上下に半分に切り分け、種はそのままにして、ひき肉とパン粉をケチャップ、ソース、醤油でこねたものを詰めて平らにし、そこにケチャップを塗って、上にピザ用のチーズを盛る。
 それをフライパンに並べて蓋をして弱火で15分蒸し焼きにする。
 火が通るか心配だったので、私は途中で少し水を入れたりした。
 これも、すごい美味い。濃いめの味付けがぼたんこしょうの辛味と合う。

○ぼたんこしょうのチーズ納豆焼き
 肉の代わりに納豆を詰めてチーズかけてオーブントースターで焼いた。
 これも美味かった。

○やたらの応用
 やたらを作り置いたので色々と組み合わせてみた。
 卵かけご飯にかけて食べる、マグロのすきみ丼のご飯とすきみの間にやたらを敷き詰めて食べたり、納豆といっしょに混ぜてご飯にかけて食べたりしてみた。
 どれも美味かった。

 スーパーのアンケートには、「ぼたんこしょうを扱ってくれて感謝します」とか「やたらを作るのに、他の材料も買いました」とか「来年もまた期待しています」とか書いて出しておいた。
 また仕入れてくれるといいなあ。

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