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2022年09月25日18:17

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ぐすたふくんにはこの「復活」は、、、、・・・京響定期

昨日の演奏を聴いた母親に「どうだった?」と訊いた時の反応が、「うん、まあ・・・長い演奏で、オケの人たちはさぞかし疲れたやろねえ」だったので、嫌な予感はしていたのですが・・・

京都 京都コンサートホール大ホール
京響 第671回定期演奏会
ジョン・アクセルロッド指揮 京都市交響楽団
(コンサートマスター 豊嶋 泰嗣)
ソプラノ:テオドラ・ゲオルギュー
メゾ・ソプラノ:山下牧子
合唱:京響コーラス
マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」

京響が定期で「復活」をやるのは32年ぶりとのことで、ホワイエにはこれまでの演奏記録が展示。実際、ぐすたふくん、京響で「復活」をこれまで聞いたことがないように思っていたのだが、家に帰って検索すると、びわ湖ホールで聴いた篠崎さんの「復活」が京響だったんですねえ。8番をこのオケで3回も聴いているに!めぐりあわせというのも不思議なものです。

で、実際の演奏についてですが・・・・正直なことを書いてしまうと、アクセルロッドさんはマーラー指揮者ではないですね、というのがぐすたふくんの感想です。

とにかく、ドラマ性が感じられない。ぐすたふ君にとっては、この曲は「特別」な曲であるということもあるけれど、僕が思うにこの曲は、「交響曲」というタイトルがついた「別のもの」なのであって、それが現出しないと、面白くもなんともないんですよ。

アクセルロッドさんの指揮ぶりは、熱を帯びてはいるものの基本的にはサクサクと進めていくもの。僕にとっては、まるで別の曲を聴いているみたい。確かに、1楽章や5楽章でホールを揺るがさんばかりの大音響を京響から引き出し、それはそれで充分魅力的なスペクタクルなのだが、それ以上でもなければそれ以下でもなく、皮相的表面的な効果にとどまっているような印象がぬぐえず、どうにも散漫で、僕の胸に響いてこない。

それは合唱についても一緒で、着席状態で始まるのはいいにしても、「Bereite dich!!」ですら着座したまま。「O!Schmerz!」とソロが呼びかけてから立ち上がっても、淡々とあゆみを進めていくその風景は、「マーラー世界」の彼岸には到達せず、現世における単なる聖歌隊にとどまってしまっている印象を受ける。

ようやく、「Sterben werd' ich um zu leben!」の繰り返しをフルオケの咆哮が支えるあたりでぐぐっと音楽も気分も盛り上がるのだが、それでもやっぱり「その程度」。まあ、ここら辺が「アクセルロッドさんのマーラー」の限界なんでしょう。

京響自体は、ブラスは今日も素晴らしいサウンドを鳴らしていたし、ストリングセクションの鳴りも充分。終演後、「やっぱり広上さんで聴きたかったよなあ・・・・」という言葉が口をつくことを抑えられなかったあたりが、今日のぐすたふくんのすべてを物語っているような気がします。

追記:そういえば「びわ湖ホール 沼尻・京響マーラーシリーズ」があったよなあ、と思い直し、今回「復活」をやったということは、来年度びわ湖で「復活」になるのかと思いきや、来年度は3番になったとの由。定期で3番をやるという広上さんの約束もあるが、それとの絡みはどうなるんでしょうかねえ?
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