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2022年09月04日11:50

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9/4(日)夏の動物関連ニュース!タガメ 新種のクラゲとウツボカズラ

 9/4(日)
暦のうえでは秋を迎えたものの、首都東京の平地では、日中最高気温が30度を超える夏日が続く。首都東京の多摩地区は、最高気温30度、湿度は60パーセント台から70パーセント台で推移している。午後6時代、急に雨が降ってきたものの、およそ3分ほどですっかり上がった。6日に九州地方を直撃する見込みの台風11号の影響は、広範囲に及ぶとみられている。関東地方は今週中、急な雨に警戒が必要である。

 目次
第1章 9月4日付け タガメの動画が注目を浴びる。
第2章 兵庫県立植物園のウツボカズラがギネス記録
第3章 インドネシアのカリマンタン島で新種のウツボカズラ
第4章 江ノ島水族館の飼育種が新種と判明する。
第5章 江ノ島水族館で過去に発見された新種のクラゲ
第6章 8月13日付け 福井県の沿岸に出没するイルカ

     第1章 タガメの動画が注目を浴びる

 ネット上では、動物関連の一つの記事が話題に上っている。主役は動物系ユーチューバーの「生き物探訪さん」、絶滅危惧種のタガメを庭先に置いた発砲スチロール製の飼育池に入れて、観察する習慣を持つ。日々様子を詳しく記録し、撮影した動画をYou tubeにアップした。

 詳細記事 ねとらぼ 2022年9月4日付け タガメの住む人工池を壊滅させた意外な生き物とは……? 突然の大惨事と結末に「まさかのセミ」「なんか涙が出てきた」の声
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2209/03/news005.html#utm_source=mixi&utm_medium=feed&utm_campaign=20220903-007&utm_term=nl&utm_content=link

 

タガメの健康状態にも配慮し、水草の一種マツモと共に、四隅には小枝を設置し、産卵スペースを設ける。健康被害もなく、順調に育っていたタガメだが、急なトラブルに見舞われた。飼育池の置き場所を変えた際、水が抜けていたのである。原因は飼育池の底に開いた小さな穴だった。2人組は、外部からの要因で水が抜けたと判断し、捜査に当たった。現場に残った抜け殻から、すぐに犯人がセミであることに気付いた。土中から這い上がる際に、発泡スチロールを突き破ったのである。偶然にも夜間羽化するはずのセミを、すぐそばの庭先の木で観察したという。タガメの方は、水がなくなっても、土の中で仮眠して耐え凌ぐことができる。現に野生下では、秋の終わりから春が訪れるまでの、3ヵ月半ほど地中の中で冬眠する。

 ネット上では、障害物となる発泡スチロールを突き破って、羽化したセミをたたえる声が上がった。

 昭和時代田んぼの主として収まっていたタガメは、農薬被害により、全国的に数が急減した。動物系ユーチューバーの「生き物探訪さん」は、かけがえのない自然の大切さを世に訴えるため、ユニークな動画の配信を続けている。


第2章 兵庫県立植物園のウツボカズラがギネス記録
 
日本の植物学会で大きなニュースがあった。8月20日、兵庫県加西市の県立フラワーセンターで育てられた食虫植物のウツボカズラが、ギネス世界記録に認定されたのである。対象のウツボカズラの捕虫袋を計測したところ、同種としては世界最大の大きさとなる55,5センチに達した。ギネス認定の要因は、イギリスの植物園のウツボカズラが持つ43センチの記録を大幅に上回ったことにある。
 新たにギネスブックに登録されたウツボカズラの品種名はネペンテス・トランカータ、1990年から兵庫県立フラワーセンターで観察されている。

写真=兵庫県立フラワーセンター内のネペンテス・トランカータ 写真掲載元 同センターのホームページ 2022年5月17日付 https://flowercenter.jp/15296
フォト

世話を担ってきた土居寛文次長は「長いこと育ててきたので、認定されうれしい」と言葉を発した。32年間、枯らすことなく、しっかりと育てるには、個体ごとの特徴を掴むことが必須である。水加減と共に、温度調整も行ってきた。職員の努力が実を結び、日本の植物学界においても新たな歴史を刻んだのである。9月中旬まで、ギネス登録されたウツボカズラを観察できる。

■55.5センチの食虫植物「ウツボカズラ」、ギネス記録に認定
(朝日新聞デジタル - 08月21日 10:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7080382

植物関連日記 2020年6/7(日)付け 最新コロナ関連情報 身近な自然とトワイライト夜景 腐食性植物のギンリョウソウ 生田配水池展望台
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1975932463&owner_id=32437106


第3章 インドネシアのカリマンタン島で新種のウツボカズラ


8月28日付、インドネシアのカリマンタン島で、これまでの常識を覆す新種のウツボカズラが見つかった。海抜1100メートルから1300メートルの尾根付近の地面の中で暮らしていたのである。捕虫袋は長さ7〜11センチ、幅3〜5,5センチ、全体的に赤みを帯びていた。捕虫袋の内部を調べたところ、アリのほか、落ち葉などを食べるダニや小さな甲虫(こうちゅう)などが消化途中の状態で採取された。地上へ芽を出すウツボカズラとの生態の違いについての分析が必要である。食虫植物の一種ウツボカズラ類は、謎を秘めている。

■ウツボカズラの新種発見=捕虫袋が土に埋まる―インドネシア
(時事通信社 - 08月28日 15:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7089161
           
      第4章 江ノ島水族館の飼育種が新種と判明する。

神奈川県のリゾート地藤沢市江ノ島にある新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で、意外な発見があった。「ダイオウグソクムシ」として展示されていた深海生物が、オオグソクムシ属の別の新種と判明したのである。今月、国際的な科学雑誌「Journal of Natural History」に掲載された。

写真=新種「エノスイグソクムシ」の標本(黄銘志博士提供)
フォト


 新種と断定したのは、台湾人の国立台南大学の黄銘志(ホァンミィンチー)博士だった。博士は、2019年に水族館を訪問し、標本2体の提供を受けた。遺伝子情報を解析した結果、全長26センチの1体がダイオウグソクムシとは異なる情報を持っていることを明らかにした。見た目がそっくりでも、遺伝情報に違いがあれば、別種と認定される。学名は標本の採集地にちなみ「バチノムス・ユカタネンシス」とつけられた。ユカタネシスの由来は、メキシコのユカタン半島である。新江ノ島水族館は、ユカタン半島から採取した個体を標本として保管していたのである。

和名に関しては、提供された標本の保管場所にちなみ、水族館の愛称「えのすい」の文字が入った。正式和名は「エノスイグソクムシ(江ノ水具足虫)」という。「えのすい」の名が入るのは初の出来事である。担当者は「驚きと共に、たいへん光栄。来館者に深海に広がる多様性に思いをはせていただけたら」とアピールする。

ダイオウグソクムシは、動物分類学上、ダンゴムシと同じ等脚目、体長約45センチである。陸生のダンゴムシを髣髴とさせる丸みを帯びた体にくわえ、脚は短くて、本数も多い。ダンゴムシとダイオウグソクムシの脚は、左右に7対ずつ、計14本である。

 写真=ダイオウグソクムシ 静岡県沼津市沼津港水族館の飼育種より 掲載元 沼津港深海水族館・シーラカンスミュージアム公式ブログ 2015年2月22日付け 食べる時は食べる https://ameblo.jp/numazu-deepdea/entry-11993027624.html
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ダイオウグソクムシは、絶食状態を保ちながら、長時間生存できるのである。2014年3月13日付けSankei Bizの記事によると、三重県鳥羽水族館では、絶食状態のダイオウグソクムシを経過観察していた。2014年2月15日、午後5時半頃に水槽内で亡くなっている状態で発見されたのである。

URL https://www.sankeibiz.jp/compliance/news/140313/cpd1403131018000-n1.htm

水族館での飼育日数は2350日(6年158日)、2009年1月2日に50グラムのアジを食べて以降、絶食日数は1869日(5年と43日)に達していた。鳥羽水族館によると、司法解剖の結果、体内から検出された粘液に含まれる菌が、長寿に関連した酵母の可能性があるという。飼育種を採取したのは、実のところメキシコのユカタン半島沖合いだった。

神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館も三重県の鳥羽水族館と同じく、所属する研究員を、生息密度が高いユカタン半島に派遣していた。同館に所属するダイオウグソクムシの飼育を担当する八巻鮎太さんによると、2007年から取り組みを始めたという。メキシコ湾ユカタン半島沖の水深600〜800メートルで採集したダイオウグソクムシを、常時3〜4体飼育展示している。死後には、標本として保存してきた。日本では過去にも水族館の飼育種が別種と認定されたことがある。舞台は2020年9月、鹿児島県鹿児島市の「かごしま水族館」だった。20年以上飼育されたエイの仲間「トンガリサカタザメ」を観察した研究者が、他館での飼育種と異なる点に気付いた。

 写真=モノノケトンガリサカタザメ 掲載元 長崎ペンギン水族館のホームページより
https://penguin-aqua.jp/2021/06/19/%E6%96%B0%E7%A8%AE%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%82%A4%EF%BC%81%E3%83%A2%E3%83%8E%E3%83%8E%E3%82%B1%E3%83%88%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B6%E3%83%A1%E5%B1%95%E7%A4%BA%E4%B8%AD/
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鼻先や胸鰭の形態が微妙に違う点から、新種と明らかにしたのである。かごしま水族館の飼育種を、下から覗き込むと、お化けのように見えたことから「モノノケ」の名前を採用した。和名を「モノノケトンガリサカタザメ」と命名したのである。

 詳細 2020年9月26日付け日記 9/26(土)動物関連ニュース 水族館で新種のエイが見つかる。迫真の演技をするシロチドリ 淡路島で新種のエビを発見!ホッキョクグマの緑化現象 王子動物園のパンダのタンタン
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977037748&owner_id=32437106

 素人では分からないことまで研究者は見抜けてしまう。江ノ島水族館の標本から新種を見つけ出した台湾人の黄銘志(ホァンミィンチー)博士は、分類の専門家である。博士は、新発見を求めて、世界各地の水族館を回っている。

 
■「ダイオウグソクムシ」実は別の新種でした… 新江ノ島水族館で展示
(朝日新聞デジタル - 08月20日 10:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7079414

 前回の動物関連日記 2022年8月6日付 広島原爆の日 核なき世界 動物関連ニュース!ヒトとカラスの絆、アメリカのエイ、クワガタやカブトムシをプレゼントするガソリンスタンド、ペットの猫
 https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1982960402&owner_id=32437106

   第5章 江ノ島水族館で過去に発見された新種のクラゲ

同館では、2021年以降3度も新種の発見に成功した。1度目は、2021年の春だった。2018年から2020年までの3年に渡り、江ノ島近海で採取した31体のクラゲを捕まえ、形態観察と共にDNA解析を行った。傘の大きさや形状、内傘にある角状突起などの組み合わせに、従来のクラゲとは異なる点を見出した。DNA鑑定の結果から、塩基配列にも他のクラゲと違うことが判明した。

写真=ワタボウシクラゲ 掲載元 2021年5月31日付 えのすいトリーター日誌 江の島産の新種「ワタボウシクラゲ」その1https://www.enosui.com/diaryentry.php?eid=05690
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 新種の候補は、傘の直径が1cm程のウラシマクラゲ科の仲間である。ヒドロ虫綱 花クラゲ目 ウラシマクラゲ科のTiaricodon(ティアリコドン)属としては1902年以来・119年ぶりの新種報告になる。学名はTiaricodon orientalis(ティアリコドン・オリエンタリス)、和名はワタボウシクラゲと命名された。同館では、飼育種が命が尽きるまで生態展示を行う予定である。

 詳細記事 湘南経済新聞 2021年5月31日付け https://shonan.keizai.biz/headline/2738/

 2度目2022年7月、3度目は2022年8月、2ヶ月連続成果を上げた。2度目の新発見となる2022年7月12日にのことだった。同館に飼育展示している新種の小型クラゲを「オトヒメクラゲ」と命名した。発見の経緯は、2008年から2021年までの13年にわたる、江ノ島近海の調査にある。黒潮生物研究所(高知県大月町)と茨城県大洗水族館(同県大洗町)の研究員が、潜水調査をし、正体不明のクラゲ計16個体を採取し、観察を行った。体の特徴を調べたうえで、DNA分析による分類学的精査をする。新種と認定されたオトヒメクラゲは、外見上近縁のウラシマクラゲと見分けはつきにくい。触手の数に大きな違いがあり、オトヒメクラゲは、ウラシマクラゲの2倍にあたる8本になる。研究者は、新種の命名について、浦島伝説の登場人物から持ち出した。2021年に新発見されたウラシマクラゲよりも、小型であることから、乙姫の名をとったのである。研究成果はスイスの学術雑誌「Animals」に掲載された。

 写真=オトヒメクラゲ(写真:新江ノ島水族館提供) 掲載元 神奈川新聞 2022年7月12日付け https://www.kanaloco.jp/news/life/article-923359.html
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 3度目の新種の発見となる2020年8月、同館が所有していたダイオウグソクムシの標本2体のうち1体は、遺伝子解析の結果、別種と判明した。新たに「エノスイグソクムシ(江ノ水具足虫)」と命名されたのである。

 夏間を中心に、海水浴客も立ち寄る江ノ島の水族館は、生態学の分野でも大きく貢献している。
 

       第6章 8月13日付け 福井県の沿岸に出没するイルカ

8月13日付けの動物関連の記事では、福井県の沖合いに姿をあらわすイルカについて取り上げられていた。コロナ禍により、2020年と2021年は、人々の自粛の影響により、日本各地の海水浴場は、閑散としていた。2022年は、1日辺りの新規感染者数が20万人を越える中でも、人々は活発に行動している。海水浴場に設置される海の家は、コロナ前の状況に戻りつつある。

日本海に面した福井県では、7月24日から8月12日にかけて、イルカに噛まれる被害が17件起きたのである。イルカは、伝染性の病気を持っていない。海水浴中、砂地に足がつかなければ、怪我が元で溺れる危険をはらむ。地元の福井県の警察官は、海水浴場へと出向き、注意喚起をした。メガホンを使って、「イルカを見かけたら、陸に上がってください」と呼びかけたのである。イルカといえば、人懐こくて、船を岸へと誘導する役目も担う。なぜ凶暴化したのは、明らかになっていない。大人しいイメージを覆す事件が起こってしまった。

 
■「イルカ見たら陸へ上がって」=海水浴客に注意喚起―福井県警
(時事通信社 - 08月13日 15:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7071495

ところ変わって、北海道の旭山動物園では、8月10日(水)から16日(火)まで、夏休み恒例の「夜の動物園」が開催された。夜行性の動物達は本来の姿を発揮し、オオカミは岩場で遠吠えをし、チンパンジーは葉っぱを折りたたんで寝支度をした。

 日本では身近な里山に住むタヌキやアナグマ、キツネ、ニホンノウサギなど、全て夜行性である。我々人の目を避けながら、ひっそりと暮らしている。

■チンパンジーが寝支度、オオカミの遠吠え…普段と違う「夜の動物園」
(朝日新聞デジタル - 08月12日 10:59)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7070037







タガメの住む人工池を壊滅させた意外な生き物とは……? 突然の大惨事と結末に「まさかのセミ」「なんか涙が出てきた」の声
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=7097544
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