8月15日、終戦の日。
終戦から77年が経ち、日本国民のほとんどが、先の戦争経験者ではなくなりました。
国民の多くが戦争経験者であった時代と今とではどう違ってくるのか。
ひとつに言えるのが、戦争の語り部がどんどん減っていくということなんです。
亡くなった祖父が1923年(大正12年)生まれの戦争経験者、そして戦地への出征経験、さらにはシベリア抑留の経験者でもあり、子どもの頃から何度となく、古い写真を見せられ、戦争経験を語ってくれていました。
そんな祖父も、昨年2月に97歳で永眠いたしました。
「戦争経験者はいずれいなくなる」
祖父が存命中の時は、どうしてもこのフレーズは書きたくなくて、ためらっていました。
でも、祖父が他界した今だからこそ、思いの丈を書けるようにもなりました。
毎年8月15日には、勤務する学習塾にて、「今日(8月15日)って何の日か知ってる?)」とね(;^ω^)
もちろん全員に聞くはずもありません。
担当生徒など。私に関わってくれた10名弱に過ぎませんからなんの統計データにもなりませんが…
昨日正しく答えてくれたのが、"中3"ひとりに"中2"ひとりでした。
その中3は、真面目で頭のいいタイプで、答えてくれても当然かなというタイプの生徒。
中2は、親がいなくて祖父母暮らしという境遇の子で、そういう意味でもピンと来てくれたのかなとも思いました。
この時期は、テレビでも戦争関連は多く特集されています。
その番組の中で、若い大学生、社会人も登場してきて「戦争は絶対ダメ」という思いを語ってくれています。
でも、10代、20代世代で真剣に先の戦争のことに向き合ってくれているのは、と考えたら…
おそらくほんの一握りなんだとは思うんです。
日本国憲法は今、「戦争は絶対ダメ」というスタンスです。
ただ、国会議員でも、戦争経験者はいなくなりました。
将来の戦争可能性の危惧についてよく語っておられたのが、あの野中広務さん(1925年生まれ)でした。
亡くなった安倍元首相の実現した『平和安保法制』に関しても。
おそらくは、亡くなった野中さんなどなど、戦争を知る国会議員が在職中であれば、自民党内でも大きな反発は予想されたと思うんです。
それこそ、かの『郵政民営化』と同じように。
戦争を経験した国会議員がいなくなり、戦争を経験した国民もいなくなってくるこれからの時代。
「戦争も最終手段として仕方ない」と考える世論が徐々に増えてくる懸念はあるんです。
「徴兵制」とかの問題は、また違う問題として。
日本は戦後77年で、現役自衛官が海外での活動において、一切人を殺(あや)めていない、というのは事実なんです。
これは時として"美談"として語られる事実ではありますが、その裏で…
帰国した自衛官の自殺も相当数ある、ということは書き添えておきたいと思います(-_-;)
中国、ロシア、北朝鮮という国々が隣国にあって、果たして日本が未来永劫、一切戦争をしないでいられる国でいられるかは、大きな疑問ではあるんです。
江戸時代、1854年の日本開国後は、様々な戦争も経験してきました。
徐々に力をつけていき、日清戦争(1894年〜95年)、日露戦争(1904年〜05年)、さらには第一次世界大戦(1914年〜1918年)にも勝ち戦勝国となったことでどんどん軍事大国となり、その結果として、第二次世界大戦に破れ敗戦国となり、日本は戦争をしない国と憲法で定めたわけです。
「77年も戦争をしていない」と捉えるか、「77年しか戦争をしていない」と捉えるかは、捉え方の違いかとも思っていますが。
日本がこれからも戦争に一切関わらないでやっていけるかは…
これからの若い世代、そして、若い国会議員たちがいかにこの日本国を導いていくか。
そこにかかってくると思います(^^;)
戦後77年の終戦の日における、わたくしSheepの想いとして(;^ω^)
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