実は、10日の水曜日から休暇を取れたので、ずっと家にいました。
で、1年前に買ってずっと本棚に眠っていたこれを読むことに。
三体III 死神永生 上・下
劉 慈欣 (著)
三部作の第三部。総ページ数約900ページという大長篇。木曜日の昼から読み始めて、丸々2日かかりました
巷間大絶賛の中国SFなのだが・・・うーんんん、第二部の「黒暗森林」の方がよかったなあ。この第三部はなくてもよかったかも。
上巻に出てくる「人間の脳だけを敵の異星人に送り込んで、スパイをさせる」というアイデアの下りは、第二部を引き継いで秀逸。これはすごいと思いましたが、これが頓挫したかと思うと、下巻になってベタなラブストーリーになって帰ってくるのには、正直ガクっ。
一方で、下巻の中盤で展開する想像を絶するカタストロフの描写は圧巻。どうやってこんなもん思いついたんだろう、とここは素直に感心したのだが、その後に延々ダラダラと続く後日譚は退屈の極み。やっぱり、これが余計と思わせる最大の元凶のような気がするなあ。
まあ、久しぶりに読書をした、という達成感は得られましたが・・ちょっと口直しにスカッとしたSFを読んでみたいです。おすすめはありませんか?
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