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2022年07月23日12:22

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202X五輪の記憶

 そんな「から騒ぎ」があった事など、記憶の片隅にも残っていない、スポーツの当事者以外の人間にとって、東京五輪が2020年に開催されたのか、2021年に開催されたのかなどはどうでもいい事。

 死人に鞭打つつもりはないが、「フクシマの安全性」アピールとと「震災復興」をダシに東京で開催などという政治ショーを仕掛けた安倍晋三にとっては、不可抗力とは言え開催できない事態は避けたかったのかも知れないが、開催地(「開催国」ではない)の市民にとっては、直接触れられない国別対抗戦がスポーツのショーとしても価値が殆ど無い事は理解では無かったのだろうか。

 当初は「開催地」として大威張りで権利主張していた小池都知事ですら、開催するかしないかの段になってコロコロと意見を変える始末だ。権利主張を欠片でもしたのなら、中止の進言も延期の進言も出来た筈で、風向きが悪くなると急に立ち位置を都民側に寄せて「全てはIOCとJOCに」と責任転嫁する姿は無様だった。

 いずれにしても、徒に種目数も多く、当初の五輪には無かった「パラリンピック」も付随する「五輪」を誘致するに当たっては、国からの税金を使うのではなく、誘致した自治体の税金で賄うべきである。そして、市民投票でもして「それでも良いか?」と市民とのコンセンサスを取るべきだ。
 そして、「パラリンピック」は五輪とセット販売するのではなく、独立した一つのイベントとして開催すべきだ。セット販売する時点で、単体では魅力に欠けると言っているのと同じであり、単体でも成り立つような競技会として、独立独歩を進むべきである。そういう声は上がらないのだろうか?

 勘違いしないで欲しいが、私は原理原則派である。近代五輪の当初種目程度の競技を純粋に国別対抗ではなく行っていた「アマチュアの祭典」としての五輪以外に五輪精神を宿した競技会は無いのだと考えているだけである。それだっだら誘致する意義はあるだろう。
 少なくとも、テニスやゴルフやサッカーなどの競技は「世界選手権」や「ワールドカップ」の方が位置づけが高いのであり、五輪種目にする必要はない。そこで求められるのが「アマチュアスポーツ」への回帰である。陸上のトップアスリートがどうしてもプロ選手になってしまう背景からこの前提が維持できない事は分かっているが、陸上を含めて世界選手権でチャンピオンを決める種目は五輪から除外すべきである。

 かつてはプレイヤーとして、現在は運営するものとしてスポーツに関わっている立場から言うと、裾野の部分では競技会は広く門戸を開くべきだと思うが、頂点を複数設ける事に関しては反対である。殆ど意味は無く価値の高低も分からない「王座」にはスポーツマンシップも何もなく、不合理な覇権争いが残っているだけである。プロボクシング界を例に良く考える事だ。サッカー界もそうである。真のトッププレーヤーは自らの商品価値や名声が高まらない国別対抗戦には「代表引退」というカードを切って参加しないものである。

 反ドーピングの動きについても疑義を抱いているが、現在の中途半端な制裁をするくらいならやめた方が良い。国ぐるみでドーピングに手を染めておいて、国別対抗戦には「○○五輪委員会」で参加できるんなら、以前とどう違うのだろうか。出場者の選考を行う委員会に責任がある筈なので、そこを制裁しないで違反者個人に責任を押し付けて、結果的に国として国別対抗戦に参加しているのだとしたら、無意味である。
 ドーピング検査自体も科学の進歩との競争で忙しかろう。どうだろうか、コロナが落ち着くまで五輪なんてリスクだけのイベントは開催を見送ったらどうだ、と冷静に判断は無いだろうか。

 結局は「カネ」のためにやるんだ、と多くの人に無言の失望を与えてしまった以上、より五輪には価値を感じる事は無いだろう。



■異例の大会、どう継承=札幌招致やレガシーづくり―東京五輪から1年
(時事通信社 - 07月23日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=7045023
 23日で開幕から1年となる東京五輪は、新型コロナウイルスの感染拡大でほとんどが無観客開催という異例の大会となった。2030年冬季五輪・パラリンピックには早くも札幌市が手を挙げているが、負の側面も含めた東京大会の経験をどう後世に引き継いでいくかが問われている。

 福島県では東京五輪・パラリンピックのレガシー(遺産)を残す取り組みが進んでいる。8日には「選手村ビレッジプラザ」(東京都中央区)で使われた県産材67本と木製ベンチ5基を、県立郡山北工業高校(同県郡山市)に譲渡した。鈴木稔校長は「資源の有効利用を学ぶきっかけになる」と歓迎する。県は今後も県内の市町村や学校に提供し、役立ててもらう方針だ。

 一方で、看板倒れに終わった「復興五輪」に厳しい見方も根強い。同県浪江町から郡山市に避難している自営業三瓶友一さん(65)は「(復興五輪という)実感はなかった。むしろ復興が遅れたのでは」と突き放す。

 県の担当者は「現地に足を運んでもらえなかったのは残念。対人でのPRもできず、発信が途中で弱まってしまった」と悔やむ。一方で、県産の桃が各国チームの間で評判を呼んだことや、聖火リレーが福島からスタートしたことなどを挙げ、「一定の成果はあった」と話した。

 酷暑のため、マラソンなど一部の競技は札幌市で実施された。同市で冬季五輪・パラ招致に関わる担当者は「招致にどこまで影響があるかは分からないが、運営に関われたことはラッキーだった」と喜ぶ。

 ただ、招致への賛否は割れている。反対派の女性(27)は「(東京で)新型コロナの感染者数が増えたのは大会開催の影響があったと思う。地域住民の生活をないがしろにした」と東京での強行開催を批判。別の男性(56)も「もっと市民のためになることにお金を使って」と訴える。

 市の担当者は「東京大会で運営に携わった人にはお世話になっている。近い時期に(東京で)五輪開催があったのはありがたいこと」とメリットを強調。「東京大会で認知が広がった『共生社会』の実現を引き継ぐのが札幌の役割だ」と話し、東京大会を踏まえた招致計画に自信を見せた。 

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