みなさん、知ってますよね?
東日本大震災では、「津波」による死者が一番多いんですよ。
そりゃそうだわ、救いようがないもの。
火事になった家からは逃げる可能性もあるけど、
津波に飲まれたらもう、助けられないよ。
震災後、救急車が入る大病院(ワシのもと職場)では
「挫滅症候群」の患者が多数来ると予想してた。
建物とか家具とかにはさまれて組織を壊されて、
その組織が血管に入って血栓化して腎機能を悪くし、ってやつね。
でも実際には「津波をちょっとかぶって助かった」人たちが
3月はじめの東北の放射冷却夜(雪も降った)の寒さで低体温になって
意識不明の状態でたくさん搬送されてきたんだってさ。
老人ホームで職員の方々が必死で屋上に運び上げた入所者さんたちも、
少しでも濡れてしまえば代えの服も毛布もなく、
冷え切って朝方までもたないで、ってのも聞いた。
もちろん火災も起きたよ。
港にあった重油タンクが地震で壊れて、流出した重油に火がついて
まさに「火の海」だったらしいね、気仙沼あたりは。
何が言いたいかっていうとね、大きな自然災害って
何が起きるか完全に予想なんかできないってことよ。
これまでの知識経験を蓄積して準備するのはいいけど、
予想もしなかったことが起きてもがんばって対処するしかない、ってことよ。
できることをできるだけ一生懸命やる。
これだけなんじゃないの?
この記事に、関東大震災は死者の4割が火災による、って書いてあるけど、
あの混乱した時代にどうやって調べたのかね?
その人たちは、焼け死んで焼け跡で見つかったのか、
それとも一応病院で手当てしたけど状態悪すぎて亡くなったのか?
そのふたつはずいぶん、違うよね。
前のほうなら、病院は関係ない。
後者なら、病院に運べば一時的にでも寝かせる場所と手当の手間、薬剤が必要。
津波後のもと職場は、広い入口ロビーにまで毛布を敷いて
患者がごろごろ寝かされてた。もうベッドもストレッチャーも満杯で。
そこに、患者に付き添ってきた家族も行き場がなくていっしょにいたから、
もう誰が患者やらわからない状態だったみたいですよ。
一応生きている人だけね。それでも精いっぱい。
搬送時に死亡確認されたら、死体安置所に運ばれていく。
「ぐらっと来たら火の始末」は時代遅れ?最新の地震火災対策を専門家が解説
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=6989931
ログインしてコメントを確認・投稿する