Youtubeでソビエト赤軍の動画(英語)を観た。
ソビエト赤軍は第二次世界大戦でドイツ軍に勝ったが、戦地で住民のことは考えなかった。
街の真ん中で鉄砲を撃ちまくり、爆弾を爆発させ、敵兵も一般市民も一緒に殺した。
ソビエト赤軍は、住民を避難させたり、人々の住む街を守ることはなかった。
そのため住民の被害は甚大であり、激戦地では住民の半数が死亡してしまった。
ソビエト赤軍は戦争には勝ったが、それはソビエト社会主義体制を持続させるためであり、国民の幸福や繁栄とは無縁のものだった。
ソビエトの住民は体制を持続させるため赤軍に無理やり加入させられ、「嫌だ」と言えば、体制の敵としてシベリア送りとなる。
赤軍は自分達を守ってはくれない。自分達の繁栄にも貢献しない。何のために戦っているかといえば、体制を維持するため。
ソビエト政府は “ソビエト社会主義体制という社会システムに命を捧げる宗教” を広め、それに異を唱える者を粛清し、そして戦争を遂行する。
“国民の幸福や繁栄はソビエト社会主義体制が持続され初めて実現する。だからまずは国民の生命財産を無視してもこの体制を守らなければならない”
人は何らかの社会システムを構築しなければ生きていけない。
だから人々の幸福も繁栄も社会システムの下でしかない。
そのため社会システムの維持は人々の生命財産に優先される。
ただの陣取り合戦や利益をめぐる争いならそこまで悲惨なことにならない。
人が物質的にも精神的にも生きていく上で基盤となる社会システムの衝突だからこそ、戦争はとことん悲惨なものとなる。
今、日本は平和なので、「人命重視」と言っているが、実際、戦争が始まれば、住民を避難させることより、戦争で勝利し日本国の資本主義体制を存続させることが優先される。
防災訓練みたいに、自衛隊が住民の手を引き、安全な避難所へ避難させてくれることはなく、突然、戦争は始まり、逃げる間もなく爆弾が投げ込まれ、鉄砲で撃たれる。
「俺は日本の社会システムが維持されるために命を捨てたくない」
そう言っても、戦争が始まれば、個人の意見は封殺され、全体の意見に従わされる。
平和時には忘れがちなことだが、人は運命には逆らえない。
死ぬ時は死ぬし、生きる時は生きる。
戦争になれば、戦争に協力したくなくても協力させられ、社会システムを守るため死にたくなくても殺される。
何を言っても暴力によって従わされる。
そういう観点から戦争をみると、サッカーの試合を見るように戦争中継を見ることなどできない。
以下の動画は全て英語ですが、よい動画だと思います。
The history of the Red Army (1/2) | DW Documentary
https://www.youtube.com/watch?v=c5OKKEs8PyU
The history of the Red Army (2/2) | DW Documentary
https://www.youtube.com/watch?v=BeoZHGn8_HA
■やまぬ警報、防弾チョッキ枕元=現地で医療支援の医師―ウクライナ侵攻2カ月
(時事通信社 - 04月24日 07:31)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6933904
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