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2022年04月03日02:00

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「日本のロック、フォークの名盤10選」第7回 あがた森魚「乗物図鑑」

「日本のロック、フォークの名盤10選」第7回 あがた森魚「乗物図鑑」

あがた森魚 乗物図鑑 (1980年4月 ヴァニティレコード)

ヴァニティレコードは、
大阪のインディーズレーベル。
テクノポップや実験音楽などが多く、完全にマニア向けであり、
プレス枚数も、1作品あたり200〜500枚と、
極端に少なかった。

ヴァニティレコードの主宰者、阿木譲があがた森魚に
テクノポップのアルバムを作らないかと声をかけ、
できたのがこの「乗物図鑑」だ。
いままでの昭和歌謡路線と大変な違いである。

全7曲、気合の入った名曲揃いと言っていい出来映えだ。

「サブマリン」は、ジョイ・ディヴィジョンの
「She's lost control」のベースラインからヒントを
得た作品。
ニューウェーブの、クールなテイストが魅力的だ。
バックの女声コーラスも効果的。

「エアプレイン」は、「テクノ・パワーポップ」と
いうべき作品。
キャッチーなメロディと、熱いヴォーカルに
聴いていてどんどん引き込まれる。

「黄昏ワルツ」は、テクノポップでなく、
ピアノ伴奏。
泣きの入った入魂のバラードで、
常軌を逸したような感情移入は
聴く者の心を打たずにはいられない。

シンセサイザーの使い方は極めてシンプル。
バンドの中の1部という感じで
決して突出することはない。

初回プレスは300枚と、激レア盤だったため
知名度は低いが、
日本のテクノポップ中、飛び抜けた名盤だと思う。

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