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2022年02月05日01:45
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佐倉紀行34 塚本美術館 ／ 重願寺
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１月６日木曜日は佐倉市立美術館から裏新町通を西進して塚本美術館へ赴きました。
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塚本美術館は、国内有数の収蔵数を誇る日本刀専門のユニークな美術館です。佐倉出身の塚本素山(ﾂｶﾓﾄｿｻﾞﾝ)陸軍少佐(1907〜82)のコレクションをもとに設立されました。
素山は千葉県立佐倉中学校卒業後、陸軍士官学校へ入り、昭和10(1935)年に卒業、昭和20(1945)年８月15日未明に徹底抗戦派の畑中健二陸軍少佐等が宮城を占拠する事件を起こすと、第12方面軍司令官兼東部軍管区司令官田中静壱(ﾀﾅｶｼｽﾞｲﾁ)陸軍大将の副官として現場へ急行、事件鎮圧に尽力しました。昭和24(1949)年頃に米軍の情報関係者の仲介で児玉誉士夫と知り合って実業界へ入り、昭和31(1956)年に日鉄中央機械・日新興業・日新実業が合併した塚本総業を設立して代表取締役に就任、その後、塚本不動産社長・八盛興業社長・日新興業会長・大和通運会長・日本カーフェリー取締役・ニューナラヤ取締役・創価学会顧問等を歴任しました。
刀身400点・鞘250点の所蔵品の中から、３ヶ月ごとに約20点ずつを展示しています。入館は無料です。
今季の展示は、桃山時代から明治９(1876)年の廃刀令までの【新刀期】の刀剣を紹介しています。写真はネットで拾って来ました。
長曽祢興里入道乕徹(ﾅｶﾞｿﾈｵｷｻﾄﾆｭｳﾄﾞｳｺﾃﾂ)です。
井上和泉守国貞(ｲﾉｳｴｲｽﾞﾐﾉｶﾐｸﾆｻﾀﾞ)真改です。
日本刀の製造過程の展示解説も行われています。
続いて国道296号線を越えて西北へ向かい、浄土真宗大谷派勝誓山重願寺に参詣しました。
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重願寺は当寺はもとは三河国岡崎にあり、聖徳太子開創と称する上宮寺の院家でしたが、元和元(1615)年に土井利勝の佐倉城築城に際して佐倉城鬼門除けとして移建され、天満宮の別当を兼ねました。
その後、元禄年間(1688〜1704)に現在地へ移転しました。本尊は阿弥陀如来です。
境内には黒沼槐山(ｸﾛﾇﾏｶｲｻﾞﾝ；1824〜91)の歌碑があります。槐山は佐倉藩御用絵師で、洋画家浅井忠の師匠に当たる人です。
「たずねても 聞かまほしきを 道のべの 小笹かくれに 鶯の鳴く」
重願寺から西へ進むと佐倉城跡〔佐倉市指定史跡〕を整備した佐倉城址(ｻｸﾗｼﾞｮｳｼ)公園に入ります。
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佐倉城跡には明治時代に歩兵第２連隊本部→歩兵第57連隊本部が設置されていましたが、大東亜戦争が終わると軍事施設は解体され、昭和39(1964)年に面積213100�屬領鮖妨�園として整備、開放されました。
この日は冷え込んでいたので、菖蒲園の水が凍り付いていました。
佐倉連隊遺構の十二階段です。
高所からの飛び降り訓練用施設でした。
頑丈なコンクリート造りで、破却するのに手間が掛かるため残された模様です。
姥ヶ池(ｳﾊﾞｶﾞｲｹ)も氷結しており、天気予報通り雪がチラついて来ました。
姥ヶ池は江戸時代には杜若(ｶｷﾂﾊﾞﾀ)の名所として知られ、正徳年間(1711〜16)前後の佐倉の様子を描いた『古今佐倉真佐子(ｺｺﾝｻｸﾗﾏｻｺﾞ)』によると、数千匹に及ぶ蟇蛙(ﾋｷｶﾞｴﾙ)が東西に別れて合戦をしていたとされます。さらに、天保年間(1830〜44)に家老の娘を誤って落として死なせてしまった姥が身を投げたとされ、以後、姥の泣き声が夜な夜な池の中から聞こえるとの怪談が生まれました。
《続く》
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塚本美術館は、国内有数の収蔵数を誇る日本刀専門のユニークな美術館です。佐倉出身の塚本素山(ﾂｶﾓﾄｿｻﾞﾝ)陸軍少佐(1907〜82)のコレクションをもとに設立されました。
素山は千葉県立佐倉中学校卒業後、陸軍士官学校へ入り、昭和10(1935)年に卒業、昭和20(1945)年８月15日未明に徹底抗戦派の畑中健二陸軍少佐等が宮城を占拠する事件を起こすと、第12方面軍司令官兼東部軍管区司令官田中静壱(ﾀﾅｶｼｽﾞｲﾁ)陸軍大将の副官として現場へ急行、事件鎮圧に尽力しました。昭和24(1949)年頃に米軍の情報関係者の仲介で児玉誉士夫と知り合って実業界へ入り、昭和31(1956)年に日鉄中央機械・日新興業・日新実業が合併した塚本総業を設立して代表取締役に就任、その後、塚本不動産社長・八盛興業社長・日新興業会長・大和通運会長・日本カーフェリー取締役・ニューナラヤ取締役・創価学会顧問等を歴任しました。
刀身400点・鞘250点の所蔵品の中から、３ヶ月ごとに約20点ずつを展示しています。入館は無料です。
今季の展示は、桃山時代から明治９(1876)年の廃刀令までの【新刀期】の刀剣を紹介しています。写真はネットで拾って来ました。
長曽祢興里入道乕徹(ﾅｶﾞｿﾈｵｷｻﾄﾆｭｳﾄﾞｳｺﾃﾂ)です。
井上和泉守国貞(ｲﾉｳｴｲｽﾞﾐﾉｶﾐｸﾆｻﾀﾞ)真改です。
日本刀の製造過程の展示解説も行われています。
続いて国道296号線を越えて西北へ向かい、浄土真宗大谷派勝誓山重願寺に参詣しました。
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重願寺は当寺はもとは三河国岡崎にあり、聖徳太子開創と称する上宮寺の院家でしたが、元和元(1615)年に土井利勝の佐倉城築城に際して佐倉城鬼門除けとして移建され、天満宮の別当を兼ねました。
その後、元禄年間(1688〜1704)に現在地へ移転しました。本尊は阿弥陀如来です。
境内には黒沼槐山(ｸﾛﾇﾏｶｲｻﾞﾝ；1824〜91)の歌碑があります。槐山は佐倉藩御用絵師で、洋画家浅井忠の師匠に当たる人です。
「たずねても 聞かまほしきを 道のべの 小笹かくれに 鶯の鳴く」
重願寺から西へ進むと佐倉城跡〔佐倉市指定史跡〕を整備した佐倉城址(ｻｸﾗｼﾞｮｳｼ)公園に入ります。
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佐倉城跡には明治時代に歩兵第２連隊本部→歩兵第57連隊本部が設置されていましたが、大東亜戦争が終わると軍事施設は解体され、昭和39(1964)年に面積213100�屬領鮖妨�園として整備、開放されました。
この日は冷え込んでいたので、菖蒲園の水が凍り付いていました。
佐倉連隊遺構の十二階段です。
高所からの飛び降り訓練用施設でした。
頑丈なコンクリート造りで、破却するのに手間が掛かるため残された模様です。
姥ヶ池(ｳﾊﾞｶﾞｲｹ)も氷結しており、天気予報通り雪がチラついて来ました。
姥ヶ池は江戸時代には杜若(ｶｷﾂﾊﾞﾀ)の名所として知られ、正徳年間(1711〜16)前後の佐倉の様子を描いた『古今佐倉真佐子(ｺｺﾝｻｸﾗﾏｻｺﾞ)』によると、数千匹に及ぶ蟇蛙(ﾋｷｶﾞｴﾙ)が東西に別れて合戦をしていたとされます。さらに、天保年間(1830〜44)に家老の娘を誤って落として死なせてしまった姥が身を投げたとされ、以後、姥の泣き声が夜な夜な池の中から聞こえるとの怪談が生まれました。
《続く》
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