二酸化炭素濃度上昇による温室効果〜気温上昇が問題視されて、1995年にドイツのベルリンで行われた第1回のCOP(気候変動枠組条約締約国会議)以降、法的拘束力のある二酸化炭素排出削減義務について話し合われてきました。本稿0289でCOP21(2015年、於:パリ)について触れています。
二酸化炭素の排出削減は当たり前。回収すればもっとエーやん、と短絡的に考えるボクはシロート。簡単に言っていますが、そんなことエラい学者・知識人の皆さんはずっと前から考えていて、大気中の二酸化炭素を取り除き地中(地層)に貯留する技術(Carbon Capture and Storage=CCS)が次々に出てきています。
何通りもあって、どれだけ低価格か、取り除いて貯留した二酸化炭素を資源として利用しやすいか、という2点の競争になっていますが、植物の光合成を凌駕することは困難なようで「これは!」という決定的な技術は出てきていないのが現状です。
そんな中で、最近注目されているのが二酸化炭素から肉を作るという取り組みです。
どういうことか意味がサッパリわかりませんねぇ。肉?炭酸ガスから?
カギは水素菌です。水素菌に二酸化炭素を食べさせるとタンパク質を生成します。これ動物性だそうです。動物性タンパク質=肉、というワケですな。
肉は家畜から、というのが当たり前です。でも家畜の代表、牛は厄介者なんです(だから大豆ミートがもてはやされます)そのゲップが。主成分はメタンガスですが、これ二酸化炭素の25倍の温室効果があるそうです。「たかかゲップ」と言うなかれ、牛のゲップの頻度と量といったら!何と世界中の物流を担うトラックや貨物航空機より温室効果は高いのですぞ。
そこで畜産に依存しない動物性タンパク質を、ということで水素菌によるCO2ミートというワケです。二酸化炭素も減らせるし一石二鳥!
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