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2021年12月04日21:52

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このアマチュアオケの表現力の幅に驚く・・・オーケストラリベルタ第2回公演

結構なんでもこなせる。やはり、只者ではない。

大阪 阿倍野区民センター大ホール
オーケストラ・リベルタ 第2回演奏会
坂入健司郎指揮 オーケストラ・リベルタ
メゾソプラノ: 山下裕賀
イベール / モーツァルトへのオマージュ
ファリャ / バレエ音楽「恋は魔術師」(1925年版) G.68
ブラームス / 交響曲第2番 ニ長調 作品73

ファリャが秀逸。特に「亡霊」から「恐怖の踊り」かけての色彩感と緊張感は聴き物。メゾソプラノの山下さんの妖艶な歌声も特筆すべきで、容赦なく鳴る2管10型のオケをはねのけて聞こえてくる質量感はさすが。「火祭りの踊り」が存外に抑制された表現だったのは、バレエ全曲を俯瞰しての処置とみえ、「狐火の歌」を経て「終曲」へと至る流れにクライマックスを持っていく意図が見えました。

こうした坂入さんの指揮に十二分に応えられるこのアマチュアオケの能力の高さには、改めて恐れ入るほかない。コンマスといい、チェロのトップといい、ペットをはじめとする各管楽器の1番奏者も、プロレヴェル。ピアノ奏者もアマチュアなのだろうか?すごい技量だったけど。

それに比べると、イベールはいまいち。聴きながら、このオケこんなレヴェルじゃ無かったはずだが、と思うようなアンサンブル。練習量が違ったのかもしれないですねえ。

ブラ2は、メリハリを効かせつつしっかり鳴った佳演。アマチュアに、お世辞抜きでこう言えるのがすごい。特に、トロンボーン・チューバの健闘に拍手。こんなに全ての音がキチンと鳴らされているのは、アマチュアではまず聴いたことがないです。ただ、全体としては、前回のジュピターの衝撃度には一歩譲るかも。

アマチュア相手に、プロオケ並みの姿勢で臨んでしまう自分に苦笑しかないが、それに充分応えてくれる演奏なのがこのオケの凄さ。やはり、坂入さんの棒のさえ、今日も健在。来年のラインアップにヒンデミットの「マティス」を見る時、彼らは一体どこまでいくつもりなのかとの感慨も抱く。

どこまでも、ついていこう。よろしくお願いします。若人たち。

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