11月21日　「ﾍﾟｲ･ﾁｪｯｸ 消された記憶」見る

この日は、香港映画の鬼才ｼﾞｮﾝ･ｳｰ監督の2003年に作られたﾊﾘｳｯﾄﾞ映画を見ました。
大ｽﾀｰのﾍﾞﾝ･ｱﾌﾚｯｸが主演して、ﾋﾛｲﾝをﾕﾏ･ｻｰﾏﾝという他では主役を張るような女優が出ていて、脇まで見事なｷｬｽﾃｨﾝｸﾞなのに、映画としては、そんなに成功してませんでした。
話はﾌｨﾘｯﾌﾟK･ﾃﾞｨｯｸがという偉大なSF作家の原作で、ＳＦ作品としては十分、面白いし、ｱｸｼｮﾝもﾊﾞｲｸでのｶｰﾁｪｲｽや、香港映画らしい銃を向け合うｼｰﾝや、乱闘ｼｰﾝなど、ﾊｲﾃﾝｼｮﾝで、さすがｼﾞｮﾝ･ｳｰなのですが。
どうしてもﾁｰﾌﾟなＢ級ｱｸｼｮﾝ映画、という感じがしてしまいますね。
一つは、悪人に深みが欠けるからではないかと。大会社の社長が、自ら銃を持ったりしないだろうなあ、と。全部、部下に押し付けて、自分は広い重役室でﾓﾆﾀｰを見て指示するくらいだろうし。あと悪役が人間としての深みに欠けます。
2つ目は、CGなのが観客にﾊﾞﾚてしまっているので、臨場感が足りない気がしました。
Ｂ級映画としては、面白いんですけど。これだけのｽﾀｰが出たら、もっとｷｬﾗｸﾀｰや、映像には凝らないといけないのでは、と思いました。
いまいち失敗したﾊﾘｳｯﾄﾞの大作映画なのですが。
B級映画は好き、という方ならお勧めかもしれません。