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2021年11月26日00:17

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11月20日 「黄色いリボン」見る

この日は久しぶりに49年の西部劇を見ました。
アメリカで最もアカデミー監督賞を受賞した大監督のジョン・フォード。主演はジョン・ウェインというゴールデンコンビによる、老いた騎兵隊の隊長の映画なのですが。
何もかもがとても良く出来ている映画です。
主人公は「謝るな。弱さを見せる」みたいなことを言う意地っ張りなのですが。情に厚く、部下思いで、機転が利き、仲間の死を哀悼を持って、部下からの感謝には感動させられます。
撮影もモニュメントバレーの地形が独特で面白いし、馬車の暴走から馬の大群を追い立てる迫力ある映像もさすがです。
あと音楽も、民謡を駆使した有名な曲で、映画史に残る西部劇となってますが。
ただ一点。
先住民のインディアンを悪く描きすぎてます。
カスター将軍がシャイアンというインディアンの部族に絶滅させられた歴史的事実はありますが、あれはカスター将軍の傲慢さと油断によるものです。
先住民を、白人にとっての恐怖の敵として描かれてますが、土地を奪われて居留地へ強制的に移動させられた先住民の苦しみや怒り、嘆きは、この映画には皆無です。
ジョン・フォードはアイルランド系で、白人至上主義者の観点に近く、ジョン・ウェインもアメリカの歴史は白人が苦労して作ったのだという愛国的な右翼的な考えであることが、滲み出てました。
西部劇としては歴史的な傑作ですが。今では思想的には間違っている映画となりましたが。
西部劇が好きという方には、是非お勧めの映画だと思いました。




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