こういう記事ってとても面白いし，何より本当に勉強になるし非常に役に立つと感じます(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)
以前にもお話致しましたが，かつての僕は現代美術に対し｢絵を描きたいのなら目の前にある物をそのまま描けば良い。何故敢えて変な表現をするのだ｣という反感や｢そもそも何を表現しているのかも判らない｣という拒絶感を抱いていました。時間のふんだんにあった学生時代，行こうと思えば容易に訪ねることの出来たセゾン美術館や水戸芸術館現代美術ギャラリーに決して足を向けなかったのも，そうした反感や拒絶感を抱いていたからに他なりません。今にして思えば｢そんな理屈にもならない思いで美術の世界に目を背け続け，僕は何と愚かな若造だったのだろうか｣と情け無くなるばかりです。それに気づいたときにはセゾン美術館は閉館してしまっていました。水戸芸術館現代美術ギャラリーは健在ですが，今までに開かれた数多くの優れた展示を見逃してしまいました。
しかしながら，嘆いても過去は変えられません。幸いにして僕はまだ健康なうちに，過去の自分の愚かさに気付くことが出来ました。今から過去の失敗を取り戻していこうと僕は思っています。それも可能な限り速く，そして数多く。
とはいえ，それは必ずしも容易なことではないと思っています。かつて僕が現代美術に対して抱いていた反感や拒絶感は全く愚かな偏見でしたが，では何の根拠も無いものかと言えば，必ずしもそうは言い切れません。僕がもっとも触れる機会が多い現代美術作品と言えば絵画ですが，それらの多くが｢変わった表現をしている｣｢何を描いているのか判らない｣ものであることは事実です。無論｢これは人だ｣｢これは馬だ｣といったことが把握出来たからといって｢その作品が判る｣とは言い切れないのは当然ですが，そもそもそれすら判らないというのでは取り付く島も無いといった感覚を抱かされてしまうというのが正直なところで，これは絵画以外の美術でも同じです。
勿論，僕がいま現在取り組んでいる｢とにかく観る｣｢初心者向けの解説書を読む｣を併用するという手法も決して無益ではないでしょう。しかしこれは｢とにかく水に飛び込んでみろ。何れ泳げるようになる｣というやり方に近いかな，と僕は感じています。そのやり方で水泳を覚えた人は少なくありませんが，これはなかなかに時間の掛かる方法です。僕のように不器用な者にとっては特に。まして先にも触れたように，僕には時間があまりありません。別に生き急いでいるわけではありませんが，若い日を無駄にしてしまった僕は，当時既に美術の良さに気付いていた人々に一日でも早く追いつかねばならないのですから。
そんな中，今回こちらの｢美術館が100倍面白くなる！初心者さんへ贈る『現代アート』の楽しみ方｣という記事に出会うことが出来ました。これこそ僕が求めていた記事そのものだと大喜びで繰り返し読ませて頂いたところです。
この記事では現代美術が判りにくい理由として｢�‥舛┐燭い海箸鬚△蠅里泙淺集修靴討い覆�｣｢��現代アートは、作品のコンセプトを考えるもの｣｢��これまでにない新しいものがどんどん登場する｣の３つを挙げています。�，�｢何故敢えて変な表現をするのだ｣というかつての僕の反感の根拠になるものであり，そして�△鉢�は｢そもそも何を表現しているのかも判らない｣という拒絶感の根拠を的確に説明づけるものと言えるでしょう。妙な言い方ですが，僕の反感や拒絶感は現代美術の本質を突いていたようです。しかし今の僕は美術の良さや素晴らしさを知らなかったかつての僕ではありません。その判りにくい現代美術に親しみ，叶うことならば理解するにはどうすれば良いか。この記事では｢�，泙困篭�間から観察スタート！｣｢�⊆�分から動いてみる｣｢�Ｆ颪靴ず酩覆聾絏鵑靴�OK！｣｢�げ燭魎兇犬燭�、自分や友人と対話してみる｣｢�ゥ◆璽謄�ストについて調べてみる｣｢�Σ鮴發鯤垢い討澆�｣という６つの方法が挙げられています。
�，砲弔い討蓮い泙�｢取り付く島も無い｣かのように見える作品について，何かしらの手掛かりを得るための有益な方策といえるでしょう。�△眛瑛佑如ず酩覆�変化するかや別の鑑賞者とのコミュニケーションが生まれるかはともかく，やはり｢よく判らないように思える作品から，判る事柄を見つけ出す｣ための良策であろうと思われます。
��も意外な名案なのだろうと感じます。僕は同じ展覧会に何度か足を運ぶことがありますが，１回目には｢何だこれ(。´･ω･)?｣としか思わずにスルーした作品の面白さに２回目・３回目で気付いたことは稀ではありません。美術に限らず，とっつきが悪いものは後回しにして再度検討すると意外なことが判ったりするものです。
�い睛�解を深めるのに役立つであろうことが直感的に判ります。｢三人寄れば文殊の知恵｣とはよく言ったもので，思いついたことを言い合っていく中で意外なことが判ってくるというのは我々も日常よく体験していることです。大学のゼミナールなどと同種の効果を狙った鑑賞法だといえるでしょう。
�イ砲弔い討蓮い泙気頬佑�日頃心掛けていることですね。作者の考え方や問題意識を知ることで，一体何を表現したかったのかが見えてくることは珍しくありません。
�Δ砲弔い討癲に佑�展覧会でよくやっていることです。美術館ならば音声ガイド，画廊等であればステートメントを読んだり作家さんが在廊していればお話を伺ったり。｢なるほど｣と納得したり，或いは｢そういうことだったのか｣と驚いたり，この�Δ海修�美術鑑賞時の一番の楽しみであり醍醐味かもしれません。
これら� 銑Δ諒�法を取ることで，今まで漠然と観ていた現代美術が更に面白く感じられるというのは非常に有益な指南です。また，必ずしも現代美術に限らず，色々な美術作品を鑑賞するに際しても大いに役立ちそうな方法だと感じられます。
折角のご指南です。理屈が判っても実践しなければそれこそ畳の上の水練になってしまいます。また近いうちに展覧会を訪ねる際にはこれら� 銑Αて辰豊 Ν◆Νい鮨干櫃韻討澆茲Δ反瓦棒世い泙靴拭�そんなことを思うと，次の展覧会鑑賞が何だかとても楽しみになってきたように感じられます(ლ˘╰╯˘).｡.:*♡
美術館が100倍面白くなる！初心者さんへ贈る「現代アート」の楽しみ方
https://kinarino.jp/cat7/40997
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