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2021年11月11日00:26

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ブダペスト国立工芸美術館名品展,是非お邪魔したいです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 非常に興味深い展覧会ですね(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡)

 僕は美術に関心を持つ以前から,陶芸を中心とする工芸には幾らか関心がありました。日常の暮らしの中で陶器の製品には否応無く接していたということもあり,また僕の故郷には笠間焼という伝統工芸があって日常から親しみを持っていたこともあるでしょう。美術鑑賞を好きになってからは特定のジャンルに拘らずに鑑賞しておりますが,古くから馴染みもあり日常馴染んでいる器と似たところの多い日本や中国・朝鮮の陶芸を観る際には工芸には懐かしさにも似た親しみを覚えることも珍しくありませんでした。現在でも皆無ではありません。
 やや余談ながら,絵画や彫刻に関しては全く逆で,僕は西洋画や西洋彫刻のほうに先に親しみを覚えるようになりました。日本画にも親しみを感じるようになったのはやはり最近で,彫刻となると今も西洋彫刻のほうにより強い馴染みを感じることを自覚しております。これは美術に無関心な者でも目にすることの多いイラストレーションやフィギュアなどが広い意味で「西洋画・西洋彫刻」に属するからなのかな,などと想像しておりますが,これは単なる思い付きで何か根拠があるわけではありません。

 洋の東西を問わず優れた美術が存在するのに「あるものには親しみを覚えて積極的に鑑賞するのに,別のものには食指が動かない」などというのは全く勿体無いことですし,まして僕のように知識経験の浅い者がそのような選り好みをするのは知識の重大な欠落を齎し,今後美術を鑑賞していく際にも障害にしかならないでしょう。そのためにもジャンルを問わぬ鑑賞を心掛けているところですが,そんな中で僕が特に注目したいと思っているのがデルフト焼やジャポニスムの時代の作品などです。前者はまだヨーロッパで磁器の製法が不明だった頃にオランダ・デルフトで伊万里焼などを模倣したもので,その見事な模倣ぶりから陶器でありながら「デルフト磁器」と呼ばれることもあるものです。後者は非常に有名ですね。幕末から明治時代に掛けて,浮世絵や琳派・工芸品などの影響を受けた制作された各ジャンルの美術品です。これらはいずれも「西洋で制作された美術品でありながら日本の影響を受けている」という共通点を持ち,僕自身の関心を片方からもう一方へ橋渡ししてくれるのではないか…と考えているところです。無論「美術は西洋と日本(東洋)だけのものではないぞ」という大切な事実を忘れているわけではありませんが。

 以前にデルフト焼についてはサントリー美術館で,ジャポニスム絵画については国立西洋美術館で鑑賞致しました。ジャポニスム工芸についても是非鑑賞してみたいと思っていたところ,今回,東京・汐留のパナソニック汐留美術館で「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」という展覧会が行われることを知りました。
 写真を観ているだけでも,実に飽きません。この中でも一見して「あ,これは日本の影響を受けた作品だ」とピンと来たのが,ドーム兄弟の「多層間金箔封入小鉢」です。記事には「蒔絵の漆芸品に着想を得た」とあり確かに図柄はそんな感じですが,形といい曜変天目茶碗を思わせる模様といい「これは抹茶茶碗の影響を受けているのではないかな」と僕は感じました。ただ,それ以外の作品については写真を観る限りでは「日本の影響・・・あるの?(。・о・。)?」と感じてしまうものも存在しますね。その点,この展覧会では「第1章 自然への回帰 −歴史主義からジャポニスムへ」「第2章 日本工芸を源泉として −触感的なかたちと表面」「第3章 アール・ヌーヴォーの精華 −ジャポニスムを源流として」「第4章 建築の中の装飾陶板 −1900年パリ万博のビゴ・パビリオン」「第5章 もうひとつのアール・ヌーヴォー −ユーゲントシュティール」「第6章 アール・デコとジャポニスム」と順序立てた展示が行われているようで,これなら何処に日本の影響がありどこがそうではないのかについてもキチンと理解出来そうだと期待しております。

 12月19日まで開催されているという「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」,近いうちにお邪魔するのをとてもとても楽しみにしております(ლ˘╰╯˘).。.:*♡



【プレビュー】「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 」パナソニック汐留美術館で10月9日から
https://artexhibition.jp/topics/news/20210909-AEJ501117/
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