映画『リスペクト』

　
　お友だちが続々と観に行っているので、半分観た気になってしまっていたアリサ・フランクリンの伝記映画『リスペクト』。
　じつはまだだったので、昨日の午後、映画館へ行ってきました。

　歌がたくさんあるからというのもあるだろうけど、2時間半が長いと感じられない充実の作り。
　ジェニファー・ハドソンは、予想通り素晴らしかったです。
　あと、少女時代のアリサを演じたスカイ・ダコタ・ターナーさん、よくあんな達者な子役を見つけてきたもんだと感嘆。

　父のフランクリン牧師や、アリサが子どものころフランクリン牧師宅に居候していたクリーヴランド牧師、最初の夫のテッド・ホワイト、スモーキー・ロビンソン、アトランティックのジェリー・ウェクスラー等々、主要登場人物の本物感も、さすがって感じでした（メアリー・J・ブライジのダイナ・ワシントンは、そこまでじゃなかったけど）。　

　もちろん、「映画のウソ」もあちこちにあるけど（その最大のものはアリサの第一子の妊娠時期）、他の伝記映画と比べれば、全体としては、けっこうよく史実を踏まえているのでは。
　アルバム『アメイジング・グレイス』で締めるというのも、うまい作りだと思いました（ここで切らないと、ストーリーがややこしくなる、強盗に襲われて植物状態になった父の看病と、それをめぐる姉妹の確執とか、ドラマティックだけど、この映画には要らないよね）。

　サントラ、出ますよね？
　これは女房を質に置いてでも、･･･じゃないや、相方にこの映画を観せて感心させたあとおねだりをして、買おうと思います。