この日は新しい会社に雇われまして。たまたま知合いが代表の会社だったのですが。
初日だったので、ﾌﾟﾛﾃﾞｭｰｻｰから引継をした後に、夜は家に帰って、録画した映画を見ました。
映画への仕事ぶりを、学ぼうと思ったのですが、気持ちを代弁してくれてます。
これは久しぶりな、歴史的な名作を見ました。
59年にﾌﾗﾝｽで制作されて、60年に公開されるや、世界中の映画人に影響を与えた、ﾇｰﾍﾞﾙﾊﾞｰｸﾞの代表作の一本なのですが。
難しい芸術映画ではなく、とても軽いのが、今でも映画ﾌｧﾝが愛してやまない理由です。
話は簡単で、いい加減な車泥棒が見つかりそうになって警官を射殺してしまい大事件になり。知合いの女から金を盗んだりしながら、大好きなｱﾒﾘｶ人のｶﾞｰﾙﾌﾚﾝﾄﾞとｲﾁｬｲﾁｬします。
金も手に入れて逃げれる時に、そのｶﾞｰﾙﾌﾚﾝﾄﾞは愛しているかを確かめたい為に警察に密告してします。主人公のｼﾞｬﾝ･ﾎﾟｰﾙ･ﾍﾞﾙﾓﾝﾄはそれでも暴れたり、颯爽と逃げようとはせず、恋人から離れられない様子です。結局、最後は警察に殺される、というとても単純な話です。
今では普通なｼﾞｬﾝﾌﾟｶｯﾄや、ｱｲﾗｲﾝを越えるｶﾒﾗﾎﾟｼﾞｼｮﾝ、ｹﾞﾘﾗ撮影を車椅子に乗って手持ちで撮影したり、台詞もその場での即興でｴﾁｭｰﾄﾞで演じたり、と今では自主映画では普通となりましたが、その全ての先駆けとなった映画です。
例えば、ｶﾒﾗ目線で話しかけてくるのは、��ｼﾞｬﾝ･ﾎﾟｰﾙ･ﾍﾞﾙﾓﾝﾄが車を運転しながら「勝手にしやがれ」というｼｰﾝと、��ﾗｽﾄｶｯﾄでｼﾞｰﾝ･ｾﾊﾞｰｸﾞが「最低って何」というｼｰﾝの2回だけにしているのが、また強烈な印象で素晴らしいです。
あとﾌｧｯｼｮﾝが格好良くて。
低予算で作ったのは分かるのですが、この軽快な映画は、使われているｼﾞｬｽﾞと共に、何度見ても、好きになります。
ただしあくまでも自主映画好きの人が楽しめる映画たいへんだと思います。
低予算でも面白かったら好き、という方には大変な名作なので、お勧めだと思います。
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