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2021年09月22日17:33

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鬱金

実家。いろいろな物が有る。

年を取る前から、私の親たちは新しい物好きではなく、
慣れた物だけで暮らすタイプの人であった。

珍しい物を貰うと、困る。
私は「使わないんなら食べないんなら新しいうちに人にあげな!」
と言うのだが、そうもせず曖昧な令状を書いて終わる。
物はどこかにしまわれる。
しまったら最後、忘れ去る。
食べ物はただ古くなる。
道具もただ古くなる。

カナシイ。
使えなくなった物も、ただ古くなった食べ物も、カナシイ。



この十日くらい、なぜだか急に酒が飲みにくくなった。
ビールなんてショート缶だと3缶くらいサラサラと飲んでしまい
馬鹿々々しいからやめて寝る、という感じだったのに、
1缶飲んだらなんだかイヤな酔いを感じたりする。

ええ、「この十日くらい」のことなので、
老母の介護ストレスの影響の疑いが濃厚である。

飲んで不味いと思うでもないので、1缶目は開ける。
そして、「なんだかヘンだなあ」と終わる。



ウコンの粒の入った瓶が、ずっと有る。
いつから有るのか分からない。
賞味期限はとっくに過ぎている。

でも乾いたものだし、まあいっか。

ちょうど、酒を飲んだ感じが良くない。
ここはウコンの力を借りたい。



朝、
鮮やかな澄んだ明るい黄色の尿に驚いた。

なんだこれは。どうしたことだ。

これはウコンだ。そうだ。昨夜ウコンを飲んだからだ。
さすがウコンだ。見事なウコン色だ。
ウコン色のオシッコ。まぎらわし〜



そうだ。
ベースをウコンで染めよう。

ベースを作ってもらうことにして、作業を進めている。
ジャンク品のベースのウレタン塗料をディスクグラインダーで剥がす。
ウレタンの厚塗りをしてあると、木の振動が殺されてしまう。
厚い塗料を剥がし、ラッカーで仕上げると、木の豊かな響きが出せる。

木の楽器を何色にするか、迷っていた。
しかし、自分の尿を見て、すぐに心が決まった。

とても清々しい気持ちだ。
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