アメリカ元大統領ハーバート・フーバー著 「裏切られた自由」を読み衝撃を感じました。正確には、歴史家のナッシュ博士がフーバーの原稿をまとめた本です。アメリカの近代歴史を明らかにしたドキュメントだと感じました。
フーバーがアメリカの大恐慌にぶつかって再選されず、ルーズベルト大統領になりました。ルーズベルトは、アメリカは戦争に参戦しないと11回も公約を繰り返し演説した。しかし、大統領になるとこの選挙公約を破り、第二次世界大戦に参戦。アメリカ国民の命と戦費の多大の負担を強いた。政府には共産党のスパイが入り込み、共産主義を利する戦争をやり、世界平和を自らぶち壊した。
元大統領として、ルーズベルト大統領と政府要職者の言動を詳細に収集し、事実を積み上げています。
対日本戦略では、近衛首相の日本からの再三の会談依頼を無視し、ハルの最後通牒で日本が戦争せざるを得ないように仕向けたことが事実を列挙して書かれています。アメリカ側で公開してくれたこれら真実の書類で、世界にアメリカ要職者の行動が明らかになりました。
同時にルーズベルトが共産党ソ連を助け、そのために共産党が力を蓄え、その後の長期に渡る米ソ対決を生み出したことを非難しています。
ルーズベルトは千載一遇の世界平和のチャンスを逃したとも非難しています。
フーバー氏が真実に良心的篤志家であったことを感じさせる本でした。その原稿を厳密に考えていた故に、修正に次ぐ修正。そして、現職の大統領に対する批判が大きい故に、僅かのミスも無いようにと出版できなかったことが分かります。
フーバーの死後、世界のために公表すべきと、フーバー研究者が編集して2011年に出版した本です。日本語翻訳が2017年に出版されています。アメリカ政界の元トップが書いた真実です。史実に対する疑問の余地が無いと感じる本です。
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