今朝のワシントン・ポスト紙Coronavirus updatesより

１）全国的に感染者数が減少したのは一体何だったのか？今や再び全米各州で上昇に転じている。ホワイトハウスのコロナウイルス対策本部長のジェフリー・ジンツ氏は金曜日の記者会見で、より感染力の強いデルタ変異株が全米各地に蔓延しており。今後も感染拡大が続くと警告している。
更に、事態を悪化させているのは、ワクチン接種を憎悪し拒否する一部の人たちが、ワクチンによる集団免疫構成の邪魔をしていることだと指摘している。
保守的な政治活動集会では、７月初旬までに成人の７０％に一回目のワクチン接種を完了するというバイデン大統領の公約が達成できなかったことに喝采している現状だ。

共和党の議員たちは、バイデン大統領の戸別訪問でワクチン接種を説得する作戦に抵抗すべきだと主張している。モンタナ州のスプリングフィールドでは、デルタ変異株が蔓延しているにも拘わらず、ワクチン接種への拒否に固執する人たちが特に多いようだ。スプリングフィールド市は、デルタ変異株がワクチン接種を拒否する集団を如何に壊滅させるかという警告の見本のようだ、と公衆衛生レポーターのフェニット・ニラッピル氏が語っている。

２）ロスアンジェルスの郡部では、屋内でのマスク着用義務をワクチン接種の有無に関係なく全員に復活させている。同郡部では７日間連続で日に千人を超える新規感染者が発生している。

３）一方、ブラジルで最も酷い感染に見舞われている都市の中では、最悪の状態から脱することに成功した所もある。
マナウス市では、ワクチン接種キャンペインが功を奏し、満員だった病院の病床にも多くの空きができるようになった。同市はブラジルで最も早く７５％の成人にワクチン接種を行っている。これをきっかけに全国の各都市で殆どの市民がワクチン接種を切望するようになった。

４）カナダとアメリカの国境は2020年３月以来旅行者の往来を原則封鎖してきたが、カナダ政府はワクチン接種者に限り。９月までに全ての国の旅行者の入国を許可する方針をトルドー首相が明らかにし、ワクチン接種済みのアメリカ人には８月中旬に入国解禁すると付け加えている。

5) アメリカの新型コロナウイルス感染での死者は608,000人、累計感染者数は34,031,000に登る。