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2021年07月10日17:01

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関西に新たなアマチュアオケの雄が立つ・・・オーケストラ・リベルタ第1回公演

ちょっと、どころか、かなりの驚き。

京都 京都府長岡京記念文化会館
オーケストラ・リベルタ 第1回演奏会
坂入健司郎指揮 オーケストラ・リベルタ
ゲスト首席奏者: 諸岡拓見(大阪フィルハーモニー交響楽団チェロ・トップ奏者)
メンデルスゾーン / 序曲「フィンガルの洞窟」 作品26
シューマン / 交響曲第3番 変ホ長調 作品97「ライン」
モーツァルト / 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

MIXIのお友達のゆうちんさんに教えてもらった演奏会。元々は、ネットのお友達のじゃく さんに、「坂入健司郎とユベントスフィルっていう、アマチュアなのにとんでもなくすごいのが東京にいる」と数年前から聞いていて、興味を持っていたんです。そこへ、耳寄りな情報。本当なら今日は、ツェムリンスキーをいずみに聞きに行くつもりだったのが、チケット完売で断念。それならば、とやってきた次第。

メンバーも会場係も20代と思しき面々。バックグラウンドもよくわからないまま始まった前半、ラインで聴かせる堂々たる響きにまず度肝を抜かれる。

何なんだこれは?アマチュアにありがちな力みだとか、必死さなんてものは皆無。余裕でこなしている、という感じ。弱音もしっかり鳴っていて、ひ弱さなど微塵も感じない。フォルテの恰幅の良いなりっぷりも堂々として、4楽章の荘厳なファンファーレなどグッと来るものがあります。5楽章の細かなパッセージも全く危なげがない。

思わず休憩時間にロビーのスタッフに尋ねると、ほぼほぼメンバーは元京大オケ、とのこと。なるほどねえ、どうりでうまいわけだ。

以前、東京で慶応ワグネルのOBオケのレベルの高さに驚愕したが、ついに関西においてもここまでのアマオケが出現するに至った、ということか(既に関西グスタフマーラー管弦楽団、というスーパーオケも存在するわけだが)。でも、坂入さん自体が慶応出身のアマチュアからの出自、チェロ客演で現在大フィル主席の諸岡さん自身も京大オケ出身、ということを考えると、今やプロとアマチュアの境界が溶けているかのような印象さえ受ける。

後半のジュピターでは、4楽章が圧巻。繰り返された展開部でどこまでも凝集された音楽が、一瞬の無重力の中に溶けた後、四重フーガの波濤の波飛沫を浴びながら、上行音形の羽音高らかに、彼岸の高みに駆け上がっていく「若さ」の神々しいまでの輝き。ただただ呆然とする不惑わくわく遥かに過ぎたおじさんの目に、微かに涙が浮かんだことを正直に告白させてください。

若きmusic lovers、あなたたちを讃えよう。そして、その素晴らしい音楽に、感謝。

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