今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus updates より

１）デルタ変異株の蔓延に対して、バイデン大統領はこの夏に、戸別訪問接種を含めたワクチンの更なる接種範囲の拡大計画を発表した。「このウイルスとの戦いはまだ終わっていない。私がこう語っている間にも、何百万のアメリカ市民がワクチンの接種を受けておらず、ウイルスの脅威にさらされているのが実情です。」この６月にメリーランドで亡くなった新型コロナウイルス感染者は誰一人としてワクチン接種を受けていなかったという事実がウイルスの脅威から守られていない人たちの危険な状態を如実に物語っている。この現実がワクチン接種を拒んでいるひとたちを説得する有力な材料となるだろう。

２）一方、イスラエルの保健省の最新の研究で、ファイザー社のワクチンが、デルタ型変異種に感染した患者を重症化や死亡のリスクから守る効果があることが判ったと発表している。その一方で、このワクチンのデルタ変異株に対する感染防止効果は６４％に止まるとも語っているが、医療専門家の間ではこの発表の信頼性に疑問の声も上がっている。

３）アメリカでは社員たちが会社へ出社する動きが戻ってきた。会社員の約三分の一が事務所に出勤するようになった。

４）イギリスでは７月中にはマスク着用義務などの規制を解除する模様だ。
ジョンソン首相は、博物館や各種競技場などを７月⒚日からオープンを許可すると月曜日に発表し、更にマスク着用義務を解除すると語った。一方、科学者たちの間では、また感染拡大の危険が戻ると警告している。首相の発表の翌日には厚生大臣は、この規制緩和で、この夏には英国での新規感染者は１０万人に達するだろうと警告しているが、この数字はこれまでの英国の感染ピークを４万人も上回ている。

５）アメリカの新型コロナウイルス感染による死者は605,000人に達し、
累計感染者は33,754,000人に登る。