今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus updatesより

１）バイデン政権のコロナ・ウイルス感染拡大阻止の努力は限界を迎えているようだ。新規感染者数の減少傾向は止まり、より感染力が強い変異株が全米各地で確認されている。

２）ジョンソン＆ジョンソン社のワクチンがデルタ変異株にも有効であることが判って来た。同社の木曜日の発表によれば、同社の研究室で８人の血液を精査した結果、同社のワクチンがデルタ変異株に強く対抗する抗体が出来ていることが確認された。この抗体の有効性を更に精査し数日中に結果を公表すると語っている。
同社の研究室主任のストッフル氏は「わが社の一回接種型ワクチンが、問題となっている数種の変異株に対して有効な抗体をもたらすことが分かった」と語っている。

３）一方、ファイザーとモデルナのmRNAワクチンも変異株に対して有効な抗体を作ることがそれぞれの研究室で確認されたと発表された。これで、FDAが承認した３社のワクチンがいずれもデルタ変異株に有効であることが確認されたことになる。
現在世界で猛威を振るっているこのデルタ変異株は、インドで発生して猛威を振るい、世界の注目の的となっていた。

４）そのインドでは、この金曜日でコロナ関連死が４０万人を超えたと発表されたが、専門家の間では、実際の死者数はもっと多い筈だと語られている。一方インドでの感染者数はピークに達したとみられている。

５）オーストラリア政府は、コロナウイルスの中でも特にデルタ変異株の蔓延を防ぐため、ロックダウンなどの強硬策を講じている。住民たちは、旅客機の運航停止など、厳しい規制を受けている。政府は国外からの入国者を、７月１４日以降、一週間で３千人に制限すると発表している。この制限に加えて、入国後一定期間、決められたホテルでの強制隔離が行われており、帰国者は家族との面会も出来ない状態だ。

6) アメリカに於ける新型コロナ関連の死者は604,000人に達し、累計感染者数は33,693,000人に登っている。