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2021年06月26日18:09

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今日のコンサートも、実はコンチェルトがその中心・・・大フィル定期

この演奏会も、指揮者とソリストが変わったことで全く異なる様相になった気がする。

大阪 フェスティバルホール
大フィル第549回定期演奏会
大山平一郎指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団
(コンサートマスター 崔 文洙)
ヴァイオリン独奏 金川真弓
芥川也寸志/弦楽のための三楽章「トリプティーク」
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ/交響曲第1番

大好きなトリプティクが聴けると言うことだけでチケットを買ったぐすたふくん、その目的は十二分に達成。12型ベース6本で奏でられるプロの演奏は、さすがの響き。満足です(少々アンサンブルが怪しいところがあったのはご愛嬌)。二日続けて日本人作品が聴けたのは、本当にありがたい。武満作品だけじゃなく、芥川、黛、團の三人の会の作品も、定期であれなんであれ、もっと取り上げていただきたいもんです。願わくば、レパートリーとして定着して欲しいなあ。

でも、これだけで満足していたぐすたふくんの度肝を抜くようなブラームスがこの後に続くとは、予想だにすらさえしてませんでした。

のっけから遅い遅いテンポで始まったこの曲、ええ?と思っていると、それを受けて入ってくるヴァイオリンがそれを上回る貫禄と恰幅。これが、20代と思しき女性ヴァイオリニストの音楽か?

その後も、まるで、晩年のアイザック・スターンか何かの巨匠の音楽がそこに展開する。特に一楽章最後など、止まるんじゃないかと思うほどの濃密さ。いつ果てるとも知れない歌で満たされた二楽章、慌ても騒ぎもせず堂々たる歩みで締め括る三楽章など、どこをとってもお腹いっぱい。すごい熱量です。

金川さん、4月に京響でメンデルスゾーンを聴いていて、その時にもそのロマンティックな演奏を聞かせてもらったのだが、その時の印象はぐすたふくんにはピンと来なかった。でも、今日はちょっとびっくりさせられましたねえ。予定通りの指揮者・沖澤のどか、ヴァイオリン コリヤ・ブラッハーのコンビでは、きっとこうはならなかったんじゃなかろうか?やはり、大山さんの重厚な音楽が金川さんと共鳴して現出した、ライブならではの醍醐味、と聞きました。

そんなもので、後半のショスタコの取り留めのない騒々しさは、演奏としては楽しめはするものの、感興としてはうるさいなあ、で終わってしまった感あり。ちょっと、割りを食ってましたね。

やはり、コンサートは生き物です。次の大フィルも、弦チェレ聴きたさに買ってたら、なんとカーチュン・ウォンさんとのまさかの再会。これも、どんな事になりますやら。


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