今朝のワシントン・ポスト紙のCoronavirus updatesより

１）バイデン大統領は金曜日の演説で、アメリカはこの150日間で３億回のワクチン接種を実行してきたが、７月４日の独立記念日までに成人の７０％に接種を完了するという目標には達していないと語り、まだ接種していない人たちに向かって、変異種ウイルスに打ち勝つ最善の道は、全ての成人が接種を完了することだと訴えており、もし一回目の接種を終えたら、必ず２度目の接種を受けて欲しいと語っている。

２）一方、パンデミックは依然として経済を圧迫し続けており、労務省の統計始まって以来失業者数は最高に達している。この４月一か月だけでも４百万人が職を失っている。

３）共和党は、このパンデミックにより急増した食料支援対象者をこれ以上増やさない方針を打ち出している。この社会的セイフティ・ネットは、アーカンサス、ミズーリ、オハイオなどの各州で既に縮小の手が打たれているようだ。共和党はこの救済対象者から、4650ドル以上の車の所有者や２２５０ドル以上の銀行預金のあるひとは除外する方針だ。一方失業者数は最高に達している。この４月一か月だけでも４百万人が職を失っている。

４）ワクチン接種を拒む人の中には教会の福音主義者や牧師が多く含まれており、感染症専門医たちはこれら教会関係者たちに対して、早くワクチン接種を済ませるよう説得に努力している。

５）CDCのワレンスキー理事は、デルタ変異ウイルスがこの夏にアメリカで蔓延する可能性が高いと警告しており、国民全員のワクチン接種がこの新たな脅威に打ち勝つ唯一の道であると語っている。

６）イスラエル当局はパレスチナ人に対して百万回分のワクチンを提供するとお申し出ているが、パレスチナ当局はそのワクチンの多くが使用期限が迫っているとして提供を断ったようだ。

７）EU当局は加盟国に対して、アメリカからの観光客の受け入れを再開することを認めると発表した。

８）アメリカの新型コロナウイルス感染による死者数は６０万人に達し、累計感染者数は33,514,000人に登る。