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2021年06月01日07:33

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しゃれと口合

  
 しゃれ、秀句、もじり、かすり、口合、地口、語呂といった、日本語のことば遊びの歴史についての本を読んでいる。
 そもそも和歌の掛詞(かけことば)がそうだけど、民謡もしゃれが満載で、しかもその多くがしっかり下ネタなところは、決してブルーズに後れをとらない。

 江戸の戯作者の式亭三馬が、「こんな歌が流行っている」と日記に書き付けていたという尻取り地口。
 この手法って、漫才で昔から定番になってたよね。
 いまでも、尻取りというほどではなくても、ぼけの手法として、使われることもあるんじゃないかな。

<番頭舟漕ぐそりゃ船頭(せんど)
 せんどは撞木杖そりゃ検校(けんぎょ)
 けんぎょは池にすむそりゃ金魚
 金魚食(く)や若うなるそりゃ人魚
 にんぎょ月並みに会所で押すのがそりゃ印形(いんぎょ)
 いんぎょ楽なものそりゃ隠居
 隠居ゑろうするそら腎虚(じんきょ)
 腎虚寺でたくそりゃ沈香(じんこ)
 ぢんこは金山ふもとそりゃ金海鼠(きんこ)
 きんこ大きうなったり小(ちい)さうなったりそりゃちんこ>

 ご多分に漏れず、これも下(しも)に落ちる。 あ、キンコはナマコの一種です。
 ”金魚食(く)や若うなるそりゃ人魚”については、沙村広明せんせの『無限の住人』や、高橋留美子せんせの人魚シリーズで研究してみてください。
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