今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus updatesより

１）水曜日にCDCは２度のワクチン接種を終えた人は、屋内ではマスクをしなくてもよいと発表した。だが、この発表に対して感染病専門家などから疑問の声が上がっている。誰が２度目の接種を終えたか否かは多くの場合判らない。この発表により、未接種者を含めた多くの人たちがマスクを放棄する結果になるだろう。まだ全米では毎日3,000人に登る新規感染者が出ている。この発表は、これまでに、これ以上の感染爆発を抑えて来た、マスク着用とソーシャル・ディスタンシングの習慣を放棄することになるとの批判の声が上がっている。
貴方がワクチン接種を完了していたとしても、混雑するスーパーや百貨店ではマスクの着用は必要である。また、今回のCDCの発表では、旅客機や列車、バスなどの公共交通機関を利用する際のマスク着用の義務は解除されていない。また、多くの大型小売店舗では、店内でのマスク着用の警告を続けている。

２）今回のCDCの発表は、全国的な新規感染者発生数が下降傾向を見せていることと、ワクチンの効果に自信を持っていることの他に、木曜日のローズ・ガーデンでのマスクなしで行ったバイデン大統領の発言にも影響されたようだ。大統領は「ようやく明るい光が見えて来た。多くの専門家がパンデミックの収束について語り始めている」と語っていた。ファウチ博士も「成人の７０％以上が、この秋までにワクチン接種を完了していれば、パンデミック状態から抜け出せると思う」と語っている。但し、次のように警告している「このことは新型コロナウイルスを根絶できるということではない。冬になればまたマスク着用や追加のワクチン接種が必要になる可能性もある」

３）ペロウシ下院議長は、議会におけるマスク着用の義務を継続すると語っており、共和党議員たちから非難の声が上がっている。

４）ワクチンは感染防止に有効であるが、完全ではないことが、二度の接種を完了していたＮＹヤンキースの８人の選手が感染したことでも明らかである。