mixiユーザー(id:555665)

2021年05月06日22:59

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夜を蹴ちらせ

ゴールデンウィークは1歳児と一緒に終始在宅。
仕事より疲れる。カミさん、本当にすごい。

・ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!


トナカイと棺桶とゲロ。
音楽はヘヴィだが演奏シーン以外は非常に静かに淡々と流れていく。極めて常識的で真面目なヘヴィメタルバンドを微笑ましくとぼけたような脱力系のコメディとして描いている。クズリのぬいぐるみ相手の一人芝居、宣材写真も最高だ。
「サイコー」の初ライブ、悲しみと危機を経ての再起、そして数々の障害を乗り越えての悲願、とストーリーラインに目新しさはないが、ダウナーなのにパンチの効いたシーンがいちいち記憶に残る。


・ブラック・クランズマン


パンチの効き過ぎたオープニングに始まり、どこを掘っても過激なセリフ、主張だらけ。一方的な黒人差別でなく相互の憎悪と差別感情に塗れており、一番まともなのがよりによって警察(もちろん署内にも差別はあるが)チームなのが皮肉だ。
ジョン・デヴィッド・ワシントンの穏やかな風貌と落ち着いた演技は誠実だが熱さも備えたロンにピッタリ合っているし、ローラ・ハリアーが「スパイダーマン ホームカミング」とは全く違うキャラクターながら今回もバツグンに可愛い。
「翔んで埼玉」のように差別的だが笑えるシーンも次々と繰り出されるし、娯楽作としても緊張と緩和のバランスが良い。直接的な残酷描写はゼロだが、射的のシーンに代表される胸糞はガッツリ胸を殴りつけてくる。コメディチックでありながらおぞましさを備えたフェリックス夫妻の演技も素晴らしい。
事件の結末はスッキリ、クズは全員酷い目に遭い、痛快で溜飲が下がる大団円の中にもビターさを残すが、「まだ終わっていない」と最後にもう一度フルスイングで我々を殴りつけてくる。最終的に思ったのは「融和、無理じゃね?」
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