今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus Updatesより

１）バイデン大統領は、企業に対して、従業員がワクチン接種予約や接種に取られる時間に対して、一時休業補償金を支払うよう要請した。「全ての州の大小を問わぬ全ての企業経営者にお願いします。従業員がワクチン接種の為に費やす時間に対して給与を支払ってください。アメリカは今週末までに２億回のワクチン接種を行う予定です。」

２）欧州医薬品局は、ジョンソン＆ジョンソン社のワクチンの接種は、少数の血栓症のリスクを遥かに超える効果があると語っている。アメリカの当局者もこの見解を参考にして、アメリカとしての同社のワクチンに対する見解をこの金曜日までに発表する予定である。

３）５０歳以上の人口の９０％のワクチン接種を完了したイスラエル政府は、レストランやバー、海水浴場などの営業再開を許可する模様だ。市民たちはホッと一息つけるだろうが、専門家たちは、まだパンデミックが終って訳ではないと注意を呼び掛けている。ウエスト・バンクとガザ地区に住む５００万のパレスチナ人にはイスラエル政府がワクチン接種を余り積極的に進めていないため、感染者は依然として高い比率にとどまっているからだ。

４）ニュージーランドとオーストラリアも、今週から両国の間の旅行制限を解除し、オーストラリアからニュージーランドに到着した旅客機の乗客たちは、隔離義務を課せられることは無くなった。ニュージーランドの観光地では、バンジー・ジャンプを無料で体験できるサービスも始めた。

５）太平洋上の島国でも、旅行規制を解除したところが多い。ハワイでも、来月から規制を緩和し、ワクチン接種済みのアメリカ本土からの観光客はウイルス検査無しで自由に観光出来るようになる。

６）だが、パンデミック以前の生活に戻るには別の副作用が懸念される。CO2排出量を制限してきたエネルギー省では、今年中にCO2の排出量が一気に記録的な増加を見るだろうと懸念している。同省では、今年の石油に対する需要が６％増加し、石炭も4.5%増加するだろうと予測している。

７）一方、インドでは、先週だけで１６０万に登る新規感染者の発生で、医療体制の崩壊が懸念されている。

８）アメリカのコロナ関連死は568,000に達し、累計感染者数は31,827,000人を超えた。