今朝のワシントン・ポスト紙 Coronavirus Updatesより

１）ワクチン接種のペースが順調に上っているのに合わせて、バイデン大統領は木曜日の会見で、就任１００日目までに、当初接種者予定の１億人の倍の市民に接種を完了させるつもりだ、と語っている。２億人接種の目標は野心的な目標だと語っているが、現場では、先週には平均一日当り２５０万人の接種が行われており、十分目標実現可能なペースで接種が進んでいるようだ。

２）昨年の春にはNY市はコロナウイルス感染の最初の爆心地と呼ばれていたが、クオモ州知事の冷静な状況報告と堅実な対策が称賛の的となっていた。

そのクオモ氏が今やスキャンダルの中心人物となっている。水曜日の報道では、州政府がクオモ氏の家族や知人に、州のトップの医師を派遣して、特別にコロナウイルス検査の便宜を図っていたことが明らかになった。

３）アストラゼネカ社とオックスフォード大学が、同社のワクチン・テストの最新の分析結果を発表し、厳しい症状の患者に対して７６％の割合で治療効果を確認できたことを明らかにした。また、この治験に参加した患者に厳しい副作用は起きていないことも明らかにした。
だが、この発表にも拘わらず、同社のワクチンに対する不信感は依然消える様子はない。

４）アメリカ国内の感染は多くの州で再び拡大の兆候が表れている。先週は全国で約４％の増加となっており、ミシガン、コロラド、コネチカット、サウス・ダコタ、ハワイの諸州では３０％の増加を示している。ポスト紙が水曜日に発表した調査結果では、３２の州で先週より新規感染者発生数が増えている。

世界各地でも、変異種ウイルスの蔓延で同様な感染増加が起きているようだ。

５）バイデン新政権は、ワクチン配送が不平等だとのクレームに対応するため、１００億ドルの予算投入を検討しているようだ。

６）世界で二番目の人口を抱えるインドでは感染急増が起こっており、ワクチン接種のスピードアップに躍起になっている。

７）アメリカのコロナウイルス感染によう死者は547,000人に達し、累計感染者数は30,034,000人を超えている。