1)プリシーラ・モレスは自分を責める「遂に最悪の事態になった。わたしはジジの一番の保護者だったはずだ。」
彼女の夫のデビッドも自分を責める「自分が経営するお店で拾ったウイルスを家に持ち込んでしまったのかも知れない。」
彼らの11歳の息子は自分の不注意だったと自分を責める。6歳の妹ジジちゃんが焦点が定まらぬ様子で目を開いたまま横になって動かなかったのに気が付き、救急車を呼んだのだが、何故もっと早く異変にきずかなかったのか、と後悔している。
2)新型コロナウイルスがジジちゃんの幼い命を奪ったのは8月のことであった。彼女の家族の他の者はウイルス感染の被害をうけなかったが、母親は、あたかも自分が感染したと同じように感じている。一家は悔悟の念にさいなまれているのだ。
信じられない位の数の死者が出ているとニュースが伝えているが、その陰で如何に多くの家族が悔悟の念にさいなまれているか判らない。コロナによる死者が最初に出てから約一年間に50万を超す家族が後悔と悲嘆にくれていることになる。
この死者の数は、南北戦争と第一次・二次世界大戦の戦死者の合計を超える数だと退役軍人局が発表している。
3)ジジちゃんが亡くなった日の前日に、トランプ大統領は「子どもは殆どコロナに感染することはない。心配ない。」と語っていた。
確かに子どもがコロナで死亡するケースは多くないが、コロナウイルスが子どもに優しいという事はあり得ない、と多くの専門家が警告している。
コロナウイルスによる子どもの死亡数は全体の0.2%で、今月初めまでの統計では、10の州で子どもの死亡は報告されていない。例外的なのはテネシー州で、子どもの感染者数が13万人を超え、ジジちゃんを含めてその内の7人が亡くなっている。
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